Vol.6 ニュルブルクリンク24時間特別ライセンス

　ニュルブルクリンク24時間出場のハードルは年々上がっています。厳格な審査をクリアしない限り、「グレードA」ライセンスは発給されません。仮にF1に必要なスーパーライセンスを取得していても、出場は許されません。国際ライセンスだけでは参加できないのです。世界一過酷であるために生死に関わる事故も少なくありませんから、それも当然ですよね。

　過去に3回以上、ニュルブルクリンクのショートレースでの完走が必要です。その後に、規則やマナーなどの厳しいテストか行われます。エントリーが受理されるだけでも難関なのです。

　ドイツチームとの交渉するにあたり、ライセンスの有無が確認されました。所持していることが確認されると「それはファンタステックだね」と喜んでくれました。それほどニュルブルクリンク24時間のライセンスは価値があるのですね。

　ちなみに、規則やマナーのテストも簡単ではないんですよ。「e-Learning」と呼ばれるテストでは約100問が出題され、全問正解でないとライセンスは発給されないという厳しさです。

　　黄旗や赤旗の意味は誰でも回答できるのでしょうが、レース中のインカービデオを観て「どちらから抜くのが正解でしょうか?」などといった実践的な出題もあります。

　レースは瞬間的な動きでの判断ですから、そのシーンだけを切り取られても、正解を導き出すのは困難なんです。でも全問正解でないとダメだそうです。そもそも出題はドイツ語か英語ですから、細かいニュアンスまで理解できないと不正解になりかねない。レースより緊張しますね（笑）

　それでいて、普段はノーライセンスでコースを開放しているのですから驚きです。

　そうです、あなたもニュルブルクリンクに行けば、レンタカーでもグリーンヘルを走れるのですよ、という話はまだいずれ・・・。☺

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