障がい者婚活、これまでのチャレンジ１

 

 

結婚相談NPOの影山でございます。

結婚相談NPOは一般的なNPOと比べると専任スタッフ数が多いようですが、その業務量から見ますと、かなりギリギリの人数で運営をしております。

 

他に障がい者向け婚活サポートの方法は無いのか？というご意見もあるかもしれませんが、今回、いきなりZOOMを利用した婚活を考えたわけでは無く、これまで幾度となく挑戦を繰り返して参りました。

 

その中で、目に見える形で実施したイベントが２つ程ありますので、本日はその１つ目をご紹介したいと思います。

 

 

 

 

■障害当時者・理解者限定婚活パーティー(武蔵野社協後援事業）

 

健常者を含めた婚活パーティーは結婚相談NPOでもローカルで実施していますが、日本全国で実施されているので主催者は我々で無くても良い訳です。

 

この挑戦は活動者様のリクエストからトライアルとして実施致しました。

 

結婚相談NPOでは婚活パーティーを実施する際に男女同一費用にこだわっていたのですが、本イベントは障がい者女性不足により、男性活動者様から「こだわりは捨てて、女性を無料にしてでも女性参加者を増やして欲しい！」というご依頼があり、実施したものです。結果的には男性5,000円、女性無料と費用差をつけて参加者を募集しました。

 

我々としましては、どうやって女性参加者を増やすか？が求められていたわけですから、武蔵野市民社協様の後援をいただき、告知のお手伝いをいただいております。

 

事前申込者は満席となりましたが、当日、知的障害の方が実施日を勘違いしてしまった事、車椅子の方が車を運転できなかった事から男女１名ずつの欠員が生じてしまい、障がい者婚活パーティーの出席率には不安を感じました。

 

＜結婚相談NPOの特徴＞

 

現在、定期的に実施されている障がい者向け婚活パーティーは大規模なものが主流です。大規模パーティーでは一人一人と話す事ができる時間が長くても3分という限られた時間になります。

 

特に障がいをお抱えの方の場合、3分では十分にコミュニケーションを取る事が難しく、特にプロフィール確認が困難な視覚障がいをお抱えの方などは相手の特徴を確認するだけで終わってしまうという不満を耳にしておりました。

 

本パーティーは5対5という少人数で実施した為、自己紹介の他に1人5分で2度会話をする機会を設ける事ができ、参加者の皆さんからは「十分にコミュニケーションを取る事ができ、納得の状態で判断ができました。」とご感想をいただいております。

 

一方で少人数だけに当日欠員が同一性に偏ってしまうと、男女バランスが急にこわれてしまうという事に気づきました。

 

先日の障害者婚活シンポジウムにて「これまでの取組の反省点」を指摘していただいたのですが、「兎に角、一度で判断せず、継続をして欲しい」というご意見が目立ちました。

 

たしかにこの障がい当時者・理解者限定パーティーは今後も継続するべきなのかもしれませんが、結局、人件費を入れると赤字事業でしたので、継続性を得る為にも、回り道が必要という判断です。

 

回り道が上手く行った暁には、是非、再開して定例化したいと思います。