障がい者が健常者と同じプラットフォームで婚活する事の難しさ

結婚相談NPOの影山でございます。

だんだん、この新着情報も障がい当事者の方向けに書くべきなのか、社会貢献にご興味をお持ちの方全般に書くべきなのか、少々混乱して参りました。

 

本日は後者向けに「現在の婚活プラットフォームの限界」について書きたいと思います。

 

■理不尽な最初の壁

 

障がい者の方が婚活を諦める理由の一つはとても理不尽なものです。

それは障がい者の入会を認める婚活事業者が大半という事実から、スタートラインに立つ事もままならないというものです。

これは私の勝手な想像でも何でもなく、当方にご相談にいらっしゃる方のほとんどは他の婚活事業者に一度相談をして入会を断られた方達なのです。

 

この入会を断るという行為は最低なもので、婚活を希望している障がい者の皆様の元々高くはない自己肯定感を更に貶めるものです。

 

健常・障害問わず、自己肯定感の低い方は婚活では苦労します。

結婚相談NPOは設立以来、ここまで、この点に関しては分け隔てなくサービスをご提供する事にこだわってきました。

 

■健常者と同一プラットフォームというプレッシャー

 

さて、先ほど「分け隔てない」と申しましたが、それはもう一つの課題を生みます。

それは、婚活において障がい当事者も健常者との競争を求められるという事です。

いかがでしょうか、大変なプレッシャーだと思いませんか？

実際、当方でご活動いただいている障がい当事者の方は「健常者、もしくは障がいをクローズにしてご活動している方」とご成婚されますので、希望が無い訳ではないのです。

しかも、成婚確率自体は低くはありません。

 

ただし、男性の場合、年収が年金含めて300万円程度無いと難しかったりします。

活動に挑戦する事はできるものの、実際にはまだまだ切り捨てされている層が多いと言えるでしょう。

 

■障がい者に必要なのはハイブリッド性

 

障がい者の皆さんにも色々な考え方があり、健常者のみ希望する方、障がい者同士の支え合いを希望する方など、分かれます。

 

これまでも書いてまいりましたが、障がい者婚活に取り組む事業者は最近少しだけ増えてきました。

ただし、障がい者同士の婚活に限定するパターンです。

我々は健常者との結婚は従来の方法で残しつつ、障がい者同士の婚活を今回のZOOM婚活で広げる、ハイブリッド的な婚活をご提供しなくてはならないと考えています。

 

健常者と競う事がそもそも難しいとお考えの方に、別の道をご提供する。

これが今回のZOOM婚活でしたら可能になるのです。