放射線治療開始

　小鉄の頭のこぶは、日毎に大きくなる。

　最近では、右目付近を触ろうとすると避けるようになり、電車を見てももう興奮して飛び跳ねなくなってしまった。

　骨の溶ける痛みが辛いのだろう。

　そして、４月２日、ようやく放射線治療の開始日を迎えた。

　早朝、小鉄を県外の大きな動物病院へ連れて行く。

　10時に病院に着き、診察を受ける。

　こぶが大きくなっていたため、再度ＣＴで腫瘍を確認し、それから放射線治療を施すことになった。

　お迎えの時間となり、獣医師からＣＴ画像や抗がん剤治療の説明を聞く。

腫瘍は少し大きくなっている。

治療で小さくなるか、そのままになるかはわからない。

　小鉄は頭痛が酷いようだが、痛み止めを飲めば抗がん剤治療はできないので、抗がん剤治療を優先することを選ぶ。

　戻って来た小鉄の右腕には麻酔用の針が刺さったままで、取るのは週末だと告げられる。

　小鉄は疲れている様子だったが、それでもしっかり歩いていた。

資料：大きな動物病院での血液検査，ＣＴ検査などの検査費と放射線治療費の領収書