朝日コレクション 明治・大正口絵作品集 【収録作品紹介 18】

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朝日智雄氏のコレクションからデータベースに収録される作品を、文学者・編集者に絡めてご紹介させていただきます。第十八回目は末松謙澄、武田仰天子です。

45.伊藤博文の女婿として著名な末松謙澄は、ケンブリッジ大学に留学、政界人として要職を歴任。文筆面では、明治初期に「日本文章論」を書き、他に翻訳小説『谷間の姫百合』を訳している。 此処では富岡永洗の下巻を提示します。

46.大阪の人、武田仰天子は、大阪いろは新聞他の記者を経て、東京朝日新聞へ入社、作家として硯友社の外郭に位置した。その後関西に戻り渡辺霞亭らと交わり、大衆文学方面で活躍した。この口絵は桐谷洗麟画 「梅若心中」です。