寄付総額
目標金額 4,100,000円
- 寄付者
- 96人
- 募集終了日
- 2024年10月31日
中間報告
クラウドファンディング開始後、30日経過して
あらためて今回の企画への想いを語ります
なぜシミュレーショントレーニングWEB管理プロジェクトを企画するに至ったか
私どものアメリカでの経験が大きく影響しています。アメリカ留学中に、シカゴ大学の学生対象のサマーキャンプや、レジデントの2週間ローテーションでシミュレーショントレーニングを受講している様子をたくさんみてきました。それぞれ皆、短期集中トレーニングをこなし、最終日には見違えるようなスキルを身につけていました。受講者からは、トレーニング期間が充実していてとても楽しかったと言われ、非常に喜んでもらえました。次第に、そのことを私自身のやりがいとして感じるようになりました。
その環境で私に与えられた研究テーマは、実際に彼らの経験が手術室という現場でどのように反映するのかを評価することでした。手術室で指導医から評価された点数と、レジデントがシミュレーショントレーニングで獲得したスキルを点数化して比較しました。残念ながらそのスタディは志半ばで帰国することとなりました。仕方なく、所属上長の許可を得て、途中までの研究データをかき集めて日本に持参しました。すぐにでも新しいデータを加え、シミュレーション効果を可視化したい、と考えましたが、その後、日本に存在する多くの壁を知ることとなりました。
元々は田中良太先生がシカゴ大学シミュレーショントレーニングラボのモジュールを作成し、吉敷先生、中里先生、私が実践することにより、トレーニングデータを集積してまいりました。つまり、私は、杏林大学外科教育チームがシカゴ大学に耕した畑から成果を収穫し、日本に持ち込もうとした訳です。しかし帰国後、さて苗を植えようとした私は、日本にはその畑が無いこと知りました。ここで言う『畑』を『自動車教習所』に例えると、練習時間が平日9時から5時の勤務時間以外、もしくは土日を利用しないと講習が受けられないという、極めて限定された環境です。専属のトレーナーもいないし、予約が取れなくて困るでしょうし、施設依存のため、その施設の講習が十分かどうかもわかりません。そのような講習を必要としない専門分野があるなら、そもそもそちらを選ぶ、という人もいるかもしれません。この日本で、トレーニング受講者が短期集中の練習時間を確保し、効率よくスキルを習得するためにはどうしたらよいものか?という大きな課題を抱えました。
なによりもまず練習時間の確保
臨床現場での本番前に可能な限りの準備をするために、Off the jobトレーニングは極めて重要な役割を担っております。従来のセミナー形式のスタイルで練習時間を増やすには、まず人員不足が大きな不安要素となります。外科医減少の背景もあり、経験のある指導医の確保は非常に難しいのが現状です。我々は、1ヶ月4時間の練習を少しでも増やすために、何かできることはないかと考えました。
平日の日中で、受講者の時間があるときに、対応可能な指導医を用意できれば練習時間が増やせるかもしれない。事前にお手本動画を参照しておけば、練習時間は手を動かすことに集中できるかもしれない。テストの評価はプロクターの仕事だが、スケジューリングと実施が管理できるシステムがあれば、テストの受講は必ずしもプロクターの同席を必要としなかもしれない。
これらの、“かもしれない”を集結し、実現しうるものが、WEB管理導入という今回のプロジェクトです。
なぜこんなにお金が必要なのか
この質問は多くの支援者から寄せられておりました。この場を借りて回答します。
まずはセキュリティです。参加者の個人情報を多く取り扱います。成果が可視化されると非常に便利ですが、これらの個人情報は大切に扱われなくてはいけません。安全性を担保するためには十分な設備投資が必要となります。こちらに関しては第1目標金額で提供可能となります。
また、外科医不足が心配される昨今、そもそも外科医志望者が少ないという根本的な問題があります。インターフェイスのWEBサイトが複雑だと、そもそも参加者が増えないという実情があります。企画当初は、費用のかからない方法として、既存の大学学内サーバーを使用してスケジュールを組み、研究用のPCにアナログでデータを打ち込んで集計しようと試みた時期もありました。しかし、実際はWEB上の操作が非常に煩雑となり、実用的でなく利用者は全く増えませんでした。そのため、費用をシンプルで、使いやすい、内容に興味が湧く、やりがいを感じさせるようなインターフェイスが必要だと感じました。つまり、このプロジェクトでは、①セキュリティ、②便利で楽しいインターフェイスの2面に十分な資金を投入したいと考えた次第です。
第1目標でできること
410万円という獲得資金により、参加者のデータをセキュリティ十分な環境で管理することが可能となります。スケジューリング、操作確認、フィードバック機能が完備され、念願のWEB管理下でのシミュレーショントレーニングがスタートします。
第2目標を目指す理由。追加の資金で何が可能となるのか?
今回のプロジェクトで作製するインターフェイスは、より便利で楽しいものであることが理想です。コンテンツを充実させ、参加者のモチベーションを上げるような企画を目指しております。
2024年の学会、JDDWで報告予定の内容を紹介します。JDDWは消化器外科の関与する国内の学会では規模の大きい学術集会の一つになります。今回、当院でのデータを集計した結果、我々は、参加者のモチベーションを高めることの必要性を再認識しました。参加者のトレーニングのスコアを比較したところ、将来のビジョンにより分けた参加者の群の間で大きな差が生じてしまいました。糸結び、縫合の手技は将来のビジョンによらず、すべての医師に必要なGeneral skillであるはずですが、将来の志望を明示した参加者とそうでない参加者との間で点数の差として現れてしまいました。興味深いことに、将来像が内科・外科に関わらず、自身の志望を明示した参加者は高得点を取っていることがわかりました。
我々はGeneral skillの重要性を全参加者にもっと理解してもわらなければいけないのではないか、という新たな課題を得ました。将来像で悩む権利は全ての参加者に与えられています。しかし、貴重な研修2年間を次へのステップとして経験するか、モラトリアムとして消費してしまうかは、後の医師人生に大きく影響を与えるかもしれません。まずは必要性をアピールします。それと同時に、ベーシックコース、アドバンスコースなどパッケージ化したそれぞれのおすすめコンテンツを自由に選択してもらえるようにすれば、参加者のモチベーションも上がるのではないかと考えております。

また、新たなコンテンツとして、ARゴーグルによるナビゲーションシステムなどの導入も画期的なアイデアであると自負しております。ゴーグルに表示されるアドバイスで必要事項を確認し、典型的なピットフォールを確認し、それらを学習できるようになります。それぞれ受講者の目標のゴールがより明確になれば、単調な練習も楽しんで参加してもらえるのではないかと期待しております。

次世代のシミュレーショントレーニングを実現するために理想を追求してまいります。是非とも皆様のご支援をいただきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします。
外科教育チーム 小島洋平、田中良太
ギフト
3,000円+システム利用料
3千円コース
● 寄付金領収書
● 感謝のメール
※寄付金領収書は2025年1月末までに送付いたします。なお、領収書の日付は、READYFOR株式会社より学校法人杏林学園へ入金される2024年12月の日付になります。
- 申込数
- 15
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年1月
10,000円+システム利用料
1万円コース
● 寄付金領収書
● 感謝のメール
● 杏林大学HPへのお名前掲載(ご希望制)
● 活動報告書(PDF)
※寄付金領収書は2025年1月末までに送付いたします。なお、領収書の日付は、READYFOR株式会社より学校法人杏林学園へ入金される2024年12月の日付になります。
- 申込数
- 49
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月
3,000円+システム利用料
3千円コース
● 寄付金領収書
● 感謝のメール
※寄付金領収書は2025年1月末までに送付いたします。なお、領収書の日付は、READYFOR株式会社より学校法人杏林学園へ入金される2024年12月の日付になります。
- 申込数
- 15
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年1月
10,000円+システム利用料
1万円コース
● 寄付金領収書
● 感謝のメール
● 杏林大学HPへのお名前掲載(ご希望制)
● 活動報告書(PDF)
※寄付金領収書は2025年1月末までに送付いたします。なお、領収書の日付は、READYFOR株式会社より学校法人杏林学園へ入金される2024年12月の日付になります。
- 申込数
- 49
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月

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- 現在
- 4,749,000円
- 寄付者
- 146人
- 残り
- 30日

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- 64人
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- 64日

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- 116人
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- 3,321,000円
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- 278人
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- 2,050,000円
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- 152人
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- 11/29
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- 102人
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- 支援者
- 24人
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- 1,165,000円
- 寄付者
- 78人
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- 6/30

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