
支援総額
目標金額 10,000,000円
- 支援者
- 733人
- 募集終了日
- 2021年8月19日
インタビュー企画 最終回 :ルシール・レイボーズ&仲西祐介
こんにちは!インターンのももこ&もめんです!
インタビュー企画の最終回はなんと!!!!!!!
代表のルシール・レイボーズさんと仲西祐介さんにインタビューさせていただきました!
Q. いきなりですが、クラウドファンディングを達成できなかったらどうなるのですか?
A. 今年のKYOTOGRAPHIE 2021は既に告知をしていますし、スタッフもフル稼働していますし、作品や施工の制作も始まっているので、赤字になってでも開催せざるをえません。
その代わり翌年に赤字を繰り越してしまうので、来年のKYOTOGRAPHIEが大変になります。
KYOTOGRAPHIEはどんな状況でも高いクオリティーを志し、全力を尽くして開催していくフェスティバルなので、閉幕した直後からまた大きな資金集めと本格的な制作が始まり… 漕ぐのをやめたら倒れてしまう、いわゆる自転車操業の状況に陥りやすいのは仕方ありません。KYOTOGRAPHIEを始めて数年間はずっとそんな感じでやってきたのですが、最近になってやっとそこから脱け出せる!と思ったら、コロナがやってきて… また苦しい状況に逆戻りしてしまいました。
Q. 大変なこと、苦労したことはありますか?また、どの年が一番大変でしたか?
A. 毎年大変だし苦労してます(笑)。僕たちは、KYOTOGRAPHIEをビジネスとして考えているわけではなく、アートフェスティバルという一つの大きな作品を皆んなで作っているという感覚なんです。だから、成功例をただ繰り返して利益を上げていくということではなく、毎年新しいことや自分たちがワクワクすることにチャレンジし、まだやったことのない初めてのことに挑戦し、さらに高いクオリティーを目指しているので、当然大変は大変ですが、スタッフも含め全員がやりがいを感じていると思います。そしてそうやって作られたものがはじめて人にサプライズを与えることができると信じています。もちろん予算ありきの制作なのでバランスを取っていくこともとても大切です。昨年からコロナの影響を受けてしまい、スポンサー企業の中には業績不振で撤退するところも出てきました。そこで企業協賛だけに頼るのではなく、他にも柱となる資金集めの手段を持たなければいけないと考え、クラウドファンディングを始めました。
Q. 毎年ここは絶対にこだわっているということはありますか?
A. 日本や世界で起きている様々なことの中からテーマを決めるのですが、アートフェスティバルは見せたいものを見せるだけの一方通行になりがちなので、そのテーマが今を生きている人たちに共感を与えることができるのかを常に考えています。僕たちはフェスティバルを作るスタッフだけでなく、見に来ていただいたお客さんにも同じように今起きている様々な問題に対して問題意識を持ってもらい、共有し、一緒に解決策を考えていくことを目指しています。現代は目に見える問題よりも目に見えない問題の方が多く存在しているので、KYOTOGRAPHIEはその問題を写真を通して可視化し、皆んなでポジティブに立ち向かっていけるような雰囲気を作っていきたいと思います。日本には、アートは分かる人が分かればいいという風潮がありますが、アートは誰でも関わることができるものであって、年齢、性別、国籍、など制限なく全員が楽しめるようにいろいろな入口を作り、誰もが入って来れるフェスティバルを心がけています。全ての人を幸せにすることは不可能に近いことかもしれませんが、それでもKYOTOGRAPHIEは誰もが幸せになれる社会の実現を、アートフェスティバルとして目指していきたいと思います。
Q. KYOTOGRAPHIEは10年後どんなフェスティバルになっていますか?
A. 僕たちは10年前に、この京都という美しい街にやってきました。そしてすぐにこの街全体を使ったアートフェスティバルの構想をしたのですが、当時は代々住まれる京都人の方から「この街全体で何かやるなんてことは無理やから辞めとき」と言われました。もちろんそうやって新しいことをしないことで守られてきたこともありますし、歴史や伝統を守ることはとても大事だと思います。それでも、僕たちはこの街にものすごく大きな可能性を感じ、伝統を守りながらも新しいことが必ずできるという確信がありました。
そうして、今まで一般の人たちには開かれていなかった場所を開けてもらい、京都の伝統的なものや人とコラボレーションをして、少しずつ種を蒔いていきました。
KYOTOGRAPHIEを始めた頃は、東京からのお客さんが多く、そのほとんどがアートやファッション、デザインに興味がある人やそれに関わる業界の人々でした。5年ぐらいかけて少しずつ京都の人たちが見に来てくれるようになり、蒔いてきた種がやっと根付いていきました。そして、地元京都の人と海外の人たちとの中に交流が生まれ、そこからまた新しいものが生まれるようになってきて、今まで蒔いてきた種がようやく芽を出し花を咲かすまでになりました。
しかし、昨今の京都を見ていると、新しいものは確かに生まれていますが、質の悪いものも多く、同時に古いよいものがかなり失われている気がします。古いものが守られているからこそ新しいものが作り続けられている、という京都本来のポテンシャルがもっともっと自覚されると、よりよいアートや文化が創造され発信されていくのだと考えます。
KYOTOGRAPHIEも優秀なスタッフが集まり、自分たちで様々なことを実現できるようにフェスティバル自体も育ってきて、彼らの才能をより活かせるようになってきました。10年後には僕たちが蒔いた種からしっかりとした幹ができ、方々の枝が伸びてきて、今までは僕たちが水遣りしないと伸びてこなかったものが、自然と大きな実を付けるようなサイクルになっていくと想像しています。京都の長い歴史に比べるとKYOTOGRAPHIEの歴史なんてまだまだ赤ちゃんですが、可能性は無限大に広がっていくと信じています。
Q. スタッフさんはどんな存在でしょうか?
A. 一緒に挑戦していける仲間です。時間も予算も充分にない中でも、ああでもないこうでもないと想像力を使って一緒に解決していける。常に新しいことに挑戦しているので、常に問題にブチ当たります。そこで一緒に考えて、一緒に解決策を見つけて、一緒に行動していける人たちですね。
普通はこういったフェスティバルは、自治体が主催していることが多いのですが、KYOTOGRAPHIEのように完全にインディペンデントで民間でやっていることは珍しく、それでもこの規模でできているというのはほとんど奇跡に近いと思います。だから、僕たち二人のアイデアがあったとしても、大きすぎて僕たちだけでは作れないので、どうしても一緒に挑戦してゆくスタッフが必要になります。年間を通してスタッフを雇うというのは予算の関係でまだまだ難しいですが、それでもこうして準備を始めると毎年集まってきてくれて、今年も一緒に創作ができるというのは本当に幸せなことです。
Q. 私たちがインタビューする中でコアスタッフの皆さんにはKYOTOGRAPHIEに対して共通の認識があると感じました。それはファミリーという関係性、開催面では幅広い層への社会的な問題への問題提示と入り口ということを感じました。お二人が思うKYOTOGRAPHIE全体に共通する認識を教えてください!
A. そういう風に感じてくれたのは嬉しいですね。確かに、ほとんどのスタッフが毎年続けてくれて、一緒に生きている家族みたいなものなので、共通した考えを持つということはあり得るかもしれませんね。
そもそも、KYOTOGRAPHIEの開催のきっかけは10年前の震災でした。当時東京に住んでいた僕たちはメディアが正しい情報を伝えないこと、情報がコントロールされてしまうことに大きなショックを受け、コントロールされないメディアを誰かが作らなければならないと考えました。そこで、今起きていることをダイレクトに伝えることができる写真を主にしたアートフェスティバルをメディアとして見立て、問題について皆んなで考え、話し合うことができるプラットフォームを構想しました。KYOTOGRAPHIEは写真祭と言っていますが、写真の連続である映像、インスタレーション、そういったいろんな要素を織り交ぜて、もっと広い意味での写真の可能性を探求し多様な表現をしています。つまり、フェスティバル自体が一つの作品であり表現であると考えているので、それを観る方々にも共有しコミュニケーションをしてもらいたいのです。
時代が変わればまた次の問題が出てくるのでエンドレスですが、その都度どうすべきかを常に皆んなで考えていく。多少形がイビツでも、できませんではなく、どうしたらよりよくなるのかを皆んなで話し合いながら作っていく。KYOTOGRAPHIE はそういった作り方をしているので、皆んなの意識が集まりやすく、共通の認識が生まれるのかもしれませんね。
オフィスというよりは「家」に近い感覚が、ファミリーのようなコミュニティーを生んでいるのかもしれません。
ももこ&もめんの感想
私たちが実際にお二人に会ったのはこのインタビューが初めてだったのですが、この二人だからこそ今のKYOTOGRAPHIEがあるのだと納得しました。年齢や性別、職種や出身もバラバラなコアスタッフさんとお会いして、そのKYOTOGRAPHIEをディレクションするお二人にインタビューができることをすごく楽しみにしていて、いったいどんな人達なのだろうと思っていました。
インタビューを通して、ルシールさんと祐介さんという存在がKYOTOGRAPHIEの雰囲気や全体に共通する考え方そのものであり、お二人がリーダーとしてスタッフさんたちをまとめているのではなく、お二人が中心だからまとまっているという感覚の方が近いと感じました。
このお二人でなければスタッフさんも全く違うメンバーだったと思うし、組織形態も全く異なっていたと思います。とても当たり前のことかもしれませんが、強くそう感じたインタビューでした。
ルシールさん、仲西祐介さん、本当にありがとうございました!Merci beaucoup!
リターン
1,000円
お気持ちコース(1000円)
●サンクスメール
●KYOTOGRAPHIE 2021 クロージングレポート(PDF)
※複数口でのご支援も可能です。
- 申込数
- 222
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年12月
5,000円
お気持ちコース(5000円)
●サンクスメール
●KYOTOGRAPHIE 2021 クロージングレポート(PDF)
※KYOTOGRAPHIEのパスポートは毎年4,000円。今年は会場に来られないけれど……という方も、このコースでご支援いただけますととてもありがたいです。
※複数口でのご支援も可能です。
- 申込数
- 70
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年12月
1,000円
お気持ちコース(1000円)
●サンクスメール
●KYOTOGRAPHIE 2021 クロージングレポート(PDF)
※複数口でのご支援も可能です。
- 申込数
- 222
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年12月
5,000円
お気持ちコース(5000円)
●サンクスメール
●KYOTOGRAPHIE 2021 クロージングレポート(PDF)
※KYOTOGRAPHIEのパスポートは毎年4,000円。今年は会場に来られないけれど……という方も、このコースでご支援いただけますととてもありがたいです。
※複数口でのご支援も可能です。
- 申込数
- 70
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年12月

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