河口和也さんからの応援メッセージ＜20/90＞

様々な方からお寄せいただいている応援メッセージを、こちらでご紹介しています。20人目の応援メッセージは、『教養のためのセクシュアリティ・スタディーズ 』（共著）、『クイア・スタディーズ』他多数の著作を発表されている、広島修道大学教授の河口和也さんです。ありがとうございます！

「最近ではアーカイブでもデジタル資料化が進んでいるけれど、やはり物質的な形で保管しておくことも大切です。」サンフランシスコGLBT歴史協会の創設者の一人がLGBTQコミュニティの文化や歴史に関する史料／資料の散逸や消失を懸念して語った言葉です。
私たちの周りにもこうした史料／資料が無数に存在しています。それにはコミュニティの人々の声にならなかった声、ようやく言葉として発せられた語り、公にされることのなかった暮らしぶりや交際の記録、そして創り出され、愛された様々なモノたちも含まれます。これらは、コミュニティの人々の存在の証であり、過去の歴史の積み重ねであり、未来に引き継いでいかねばならないものになるでしょう。
どうか、引っ越しで廃棄される前に救われますように。マウスのクリック1回で消失しませんように。性的マイノリティの過去―現在―未来をつなぐプロジェクトを心から応援しています。

（広島修道大学教授　河口和也）