３歳まですら生きられなかった「ヒカリくん」

４月８日からスタートした本プロジェクト、のこり９日となりました！

ここまで応援してくださっている５５７名の皆様に、心より感謝を申し上げます。

なかなか苦戦していて、ご支援してくださっている皆様には心配をかけてしまって申し訳なく思っております_(._.)_

 

応援してくださっている皆さまと、なんとか目標金額を達成してゴールテープを切りたいです！

ラストスパート、最終日まで変わらずお心寄せていただきますよう、お願い申し上げます。

 

 

 

 

「LYSTA」の「LYS」はデンマーク語で「光」を意味します。

そんな、LYSTAにとっても思い入れのある名前をつけた「ヒカリくん」を紹介します。

 

 

 

ヒカリくんは、当時の警戒区域内のある場所で、多頭飼育されて生まれていた子です。

多頭飼育というか、私にしてもみたらアニマルホーダーです。

 

LYSTAで引き取った時点で身体の大きさが兄弟の半分ほどしかなく、明らかに先天性の異常がある子でした。

そしててんかんのような発作を起こしていました。

 

 

▼お散歩中に発作を起こしたヒカリくん

 

 

 

地元の病院では「何もできない、わからない」と言われ、関東の病院でMRI検査を受けたこともあります。

それでも病名が確定することはありませんでした。

 

 

 

何度病院に通ったかわかりませんが、ヒカリくんは頑張ってくれました。

人が大好きな甘えん坊さんでした。

 

 

 

原因もわからず、ごはんを食べても太らず、発作は続き、できることは気休めの対症療法だけでした。

 

 

▼診察台の上で発作が起き身体が突っ張るヒカリくん

 

 

 

元気玉をくれるとびきりスマイルのヒカリくんは、スタッフにもボランティアさんにも「ヒカリくんヒカリくん」とかわいがられていました。

 

 

 

しかし、ヒカリくんの状態はどんどんひどくなっていきました。

かゆみで皮膚は赤黒くなっていき、毛も抜けていきました。

 

 

 

そしてヒカリくんは笑わなくなってしまいました。

 

 

 

ヒカリくんを引き取ったその多頭の現場からは、ほかにも子犬を保護しましたが、もう１頭同じように先天性の異常をもった「ミルクちゃん」という子もいました。

近親交配で繁殖が繰り返されているからだと思います。

 

 

 

その現場の飼い主は、不妊去勢手術を拒否していました。

私がヒカリくんを引き取る前にもいくつかの愛護団体さんが飼い主に不妊去勢手術をするよう話していたそうですが、だれの説得も受け入れられることはなく、ボランティアさんたちはあきらめてきている現場です。

それなのに、警戒区域だからって支援物資が集まるのです・・・。

 

 

ここは、飼い主が亡くなるまであの状態のまま不幸の連鎖が繰り返され、続くしかないのかもしれません。

わたしも当時、子犬を保護するだけで成すすべがありませんでした。

本気で対応したのかはわかりませんが、行政指導も全く効かなかったそうです。

 

 

 

 

 

２０１５年３月９日

ヒカリくんは３歳になる前に、亡くなりました。

 

 

もっとしてあげられることがあったのではないかと、一番後悔が残っている子です。

ヒカリくんが生まれた現場への怒りもあります。

 

 

 

その後悔や怒りが、LYSTAを頑張る原動力の一つになっています。