「”災害に備える意識と行動”をうながす伝承活動」　桑名恵准教授から応援メッセージが届きました

もうすぐ3月11日です。災害が増える中、私たちにできることはなんでしょうか。近畿大学国際学部国際学科グローバル専攻の准教授を務める桑名恵さんから応援メッセージをいただきました。

近畿大学国際学部国際学科グローバル専攻

桑名恵 准教授

技術的に経済的に発達している世界での近年リスクは、ますます複雑化し、不確実で、予測不可能となっています。私たちは、様々なリスクに直面する可能性があります。

伝承活動は、すでに起こった災害での、当時の体験による感情や思いが共有され、伝えられた人にとって、災害を「自分ごと」と捉える大きな力となります。そして、災害に備えるという意思や行動生まれていきます。これは、文字だけの記録ではなかなか生まれにくいものです。

  そして、伝承活動は、伝承する人、伝承された人がそれぞれの思いで繋がり、新しい関係性、そして新しい携帯の協力を引き出す可能性を持っています。人が思いでつながる関係性は、地域内、地域や国を越えた広がりをもたらします。このプロジェクトが実現すれば、それぞれの地域で、行政、民間など様々な立場から培われてきた伝承の仕組みがつながります。そして、防災や今後起こるかもしれない災害の対応に重要な、多様で広がりを持ったさらなる関係性をつくりだすことができます。