ミニ情報発信シリーズ1：食物アレルギーとは？

多くの方から、暖かいご支援をいただき、おかげさまで、目標に向かって着実な歩みを進めることができています。心より感謝申し上げます。とくに、食物アレルギーをもっておられる（おられた）方やお母様方、ご家族からのメッセージはとてもありがたく、また大きなご期待に強く責任を感じ、改めて心を引き締めております。

さて、この場をお借りして、これからは食物アレルギーの情報も少しずつ発信してまいりたいと思います。第1回は食物アレルギーとは？です。

食物は､私たちのからだにとってのたいせつな栄養源です。一方、免疫というシステムからみると、からだにとっての「外来抗原＝非自己である異物」です。ご存じのように､免疫とは､コロナウイルスをはじめとする有害な外来抗原（病原体）を認識して、これらを排除、私たちのからだを守るシステムです。しかし、食物は外来抗原ではあるものの、からだにとっては有益なものですから、健康な状態では排除のために「攻撃」することはありません。これは、「免疫寛容」というメカニズムが備えられているからと考えられています。

でも、有害なものを「排除」すること、無害または有益なものは「免疫寛容」で受け入れること、という相反するふたつの仕組みのバランスは､実はとても繊細です。そのバランスの少しの乱れが病気をつくってしまうことがあるのです。そのうちのひとつが、食物アレルギーで、特定の食物を「異物」と誤って認識して攻撃、結局。その攻撃が自身を傷つけることになり、さまざまな不利益な症状を起こすのです。