ワイナリー工事状況②＆海中熟成ワイン引き上げご報告

南三陸ワイナリーの佐々木です。

前回のご報告から大分時間が経ってしまいましたが、ワイナリーの工事は着々と進んでおります。

 

ワイナリーは大きく醸造棟、ショップ棟、テラス棟の3つから構成されますが、醸造棟の内部工事はほぼ完了しました。

 

震災後の復興を支えて来たプレハブ工場は、魚の水産加工場として使われていましたが、海水を沢山使っていたこともあり、壁や天井のボードの汚れや錆が沢山ありました。

分電盤も海水による錆びのため配線・配管関係もすべてやり直しすることになり、当初の予算を大きく超える工事費となったため、塗装関係はボランティアを募集してなるべく自分たちで行なうことになりました。

 

7月下旬から毎週末、多くのボランティアの皆さまのご協力のお陰で、醸造棟の壁、天井、柱の塗装をすべて終えることが出来ました。

 

お手伝いいただいたボランティアの皆さんと

 

醸造棟奥の外壁は特に錆がひどく、錆び取りにかなり時間がかかりました。

 

壁を白く塗装した後は、鉄骨の柱を黒く塗り直しました。

 

 

天井は168枚のパネルをすべて外して塗装をしました。

 

 

また、ワイン醸造用のプレス機やタンクなどもフランスから到着し、醸造に向けた設備の搬入も完了しました。

 

現在はショップ棟および新築のテラス棟を工事しており、塗装作業は先週末から外壁をスタートしています。

 

 

そして、今年の2月末に沈めた海中熟成ワインは、半年の海中熟成を経て9月20日に戸倉の牡蠣漁師と漁協にご協力いただき引き上げることができました。合計90本沈めましたが、破損や液漏れもなく、すべて無事に引き上げることができました。

 

 

 

 

 

引き上げたワインはそのまま工事中のワイナリーに移動。多くのボランティアの皆さまのご協力のもと、きれいに洗浄いただきボトルについていた貝や汚れを落とすことができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

クラウドファンディングで、10月に送付予定の海中熟成ワインをご選択いただきご支援いただいた皆様には、今回引き上げたワインをお送りする予定ですので、もう暫くお待ちください。

 

また、2021年4月送付予定の海中熟成ワインをご選択いただきご支援いただきました皆さまへの海中熟成用のワインは、来月10月に沈めて2021年3月に引き上げる予定でおります。

 

今回引き上げた海中熟成ワインは、10月初旬にオープン予定のワイナリーのオープニングイベントとしてのワイン会でもご参加いただく皆さまに味わっていただく予定です。

 

オープンやワイン会の日程は現在調整中ですので、オープン日等が決まりましたら改めて皆さまにご案内いたします。

 

ワイナリーオープンまで残り数週間となりましたが、引き続きボランティアの皆さまにもご協力いただきながらオープンまでの準備を進めて行きたいと思っています。

 

2020年9月22日

南三陸ワイナリー　佐々木道彦