「交通事故、多くない？」びっくり！カンボジア交通事情

 

こんにちは！1年の上田萌夏です。

 

今日は、私がカンボジアで感じた、「交通事故、多くない？」ということについて、お話させていただきます。
 

私は昨年の夏、NACEFの活動で、初めてカンボジアを訪れました。

 

　カンボジアの主流の交通手段は原付バイクです。車は高いので、ある程度お金持ちでないと手に入りません。

　日本では、運転できるのは原付で16歳から。ですが、どうやら現地では、年齢はあまり関係ないようです。

 

　日本では、原付の二人乗りは禁止ですよね。

　ところが、カンボジアでは、原付の二人乗りなんて、当たり前。それどころか、平気で３、４人乗りしていました。大人が座ってハンドルを握り、その後ろに二人が座り、運転手の前に子供が立っていたり。

　私は、倒れないかヒヤヒヤしながら、その後ろ姿を見送りました。

 

 

　小学校に行った時、弟妹を乗せ、バイクで通学している子供達がいたのです。これにはさすがに驚きました。しかし、これが、かっこいいのなんの！（笑）

　日本では信じられないことですが、向こうの子供達は様になっているんです。

 

 

　毎朝通っていたレストランにはテレビがついていて、ニュースをやっていました。カンボジアではどんなニュースをやっているんだろう？もちろん文字も読めませんし、言葉も分かりませんが、興味を持って眺めていました。

　すると、流れてくるニュースは、事故、事故、事故。しかも、血だらけの現場を映し出していました。

　想像してみてください。食事中のニュースが、血だらけの事故映像だったら？おそらく、食欲をなくしてしまうのではないでしょうか？

　と思いきや、すぐに慣れてしまいました。…慣れって怖いですね。

 

　最終日、実は生で事故現場を目撃しました。それは、シェムリアップからプノンペンへ向かう、バスの中の出来事でした。ほとんどのメンバーが眠っていましたが、頭が冴えてしまった私は、外を眺めていました。

　なにやら、反対方向へ向かう道の前方に、人が集まっています。何事だろうと身を乗り出すと、バイクが横倒しになっており、男の人が地面に倒れ、頭から血を流した小学生くらいの子供が、道に座り込んでいるではありませんか。

　私は思わず、息を呑みました。何かしなくてはと思いました。しかし、私はまだ、なりたてほやほやの看護学生です。事故現場が後ろに流れていくのを、歯噛みしながら見送りることしかできませんでした。

 

　　今年の渡航中、バッタンバンでICRC（国際赤十字委員会）の義肢センターを見学させていただく機会がありました。専門技師が義肢を作ったり、患者さんが義肢をつけてリハビリを行う施設です。

　私はいままで、「カンボジアで手足をなくす＝地雷」と考えていました。

　ところが、今は地雷が原因の方はほとんどいないとか。現在、義肢センターにやってくる患者さんのほとんどは、交通事故なんだそうです。

 

　以上、カンボジアの交通事故事情でした。

 

　写真はカンボジアの小学校にて、自分の背丈くらいの自転車を使って通学する子どもたち

＊小学校やSKO 孤児院の多くはの子どもたちは自転車で通学しています