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2023年04月27日 17:00

難聴当事者が伝える「友達とのコミュニケーションのヒント」セミナー満員御礼!

皆さん、こんにちは!
岩尾です。

 

一昨日、看護師5年目の難聴当事者の高野さんを講師に迎え、
「友達とのコミュニケーションのヒント」セミナーを開催しました!

 

 

今回は、事前に、どんな話が聞きたいかアンケートを取り、
それをもとに内容を組み立てました。

その中で一番多かったのが、「友達とのコミュニケーション」でして、この内容となりましたが、25名の方のお申し込みがあり、20名の方にご参加いただきました!
ありがとうございます!

 

 

【アフターアンケート抜粋】

・自己肯定感を養うことが大事だと知り、きっと息子も3~4年生頃から悩みはじめるんだろうなと思うので、コミュニケーションが上手く出来るように親としてサポートできたらなと思いました。

・コミニュケーションスキルについて、どんな風に高めていったらいいのかについて考えさせられました。これから娘にどんな辛い体験があっても、常に親として安全地帯でいてあげたいと強く思えました。

・私も小さいときは周りに聴覚障害者がいなかったため、同じような苦労された仲間がいたんだなとうれしくなりました。
また、若い聴覚障害者の方たちの今後の活躍にも期待できそうで嬉しかったです。

・やはり、知らない部分がたくさんあった難聴者の状況について改めて知ることができたこと、その当事者である高野さんが、困難を乗り越えて社会に向けて発信していこうとする意気込みも含めて語ってくれたこと、また、配慮ができるとはどういうことか、高野さんの質問への回答姿勢からもたくさん学べました。

・当事者の方の声が聴けたのは本当に良かったと思います。難聴児の親歴5年ですが、なかなか理解できない・分からないことも多く、常に手探りで子供と関わっています。同じような境遇の友達がいるとか、理解者が増えることが、子供がこの先も自分らしく生きていく上で手助けになるんですね。貴重なお話、ありがとうございます。

 

 

難聴の子を持つ親としては、
特に小学校低学年ぐらいの難聴児を持つ親としては、やはり友達とのコミュニケーションは気になるところです。

 

講師の高野さんもやはり苦労されたようです。

 

低学年のときは、それほどコミュニケーションに困らないことが多いようですが、それは、それほど複雑な会話が少ないからです。

でも、小3、小4となってくると段々と複雑な話がでてきます。
さらに女子はヒソヒソ話なども多くなるようで、そうなると全然聞こえない。
ヒソヒソ話じゃなくても女の子は声が小さい子も多いので、なかなか聞こえない。

 

どうすればいいのか?

 

3点お話ししてくれましたが、ここでは1点ご紹介します。

 

それは、
「難聴である自分を理解してくれる居場所を作ること」

 

まさにですね・・・

 

聞こえないから話せないだけではないんです。
聞こえない自分を、努力不足だと自分で責めてしまうこともあるんです。

 

これは大人になった難聴の方から僕も何度か聞きました。
そういうことから自己肯定感が下がってくると、聞こえ以前に、友達に話しかけられなくなります。

 

だからこそ、理解してもらえる居場所を作ることが重要なんです。
でも、これって本人だけでは難しいですよね・・・

 

だからこそ、かけはしは、その居場所を作ることをやっています。
それが、アニメで知ろう!難聴講座です。

 

 

多くの難聴の人の話を聞き、難聴の子を持つ家族の動向を見ていると、学校にあまり働きかけていない状況が浮かび上がってきます。
つまり、学校の先生も、友達も難聴のことを良く知らないままなんです。

 

更に、難聴は誤解が定着しています。
何も働きかけをしなければ、誤解されたままで居場所がなくなってしまうんです。

 

講座に伺ったある学校の生徒さんが感想に書いてくれたことがあります。

 

「自分も無視されたことがあるし、それでトラブルになってるのを何度か見たことがあるけど、あれは聞こえてなかったんだと思った」

 

後ろからの声は聞こえにくいんだよという、
たったこれだけのことも知らないことが多いんです。
でも、たったこれだけ知るだけでも、居場所ができるきっかけになるんです。
誤解が解かれるんです。

 

高野さんや、今大人になっている難聴の方が何人も言っていますが、
当時は自分がどうすればいいのかわからないんです。
だって、聞えた経験がないんですから。
あったとしても幼い頃ならもう忘れてるでしょう。

自分が悪いからだと思ってしまうんです。

 

高野さんは、もう一つのポイントは「家族」だと言っていました。

 

そうですよね。
家族なら安心できる居場所を作れます。

 

でも、実は、聞こえない人の親の90%は聞こえる親だというデータがあります。
聞こえる人は、かなり深く考えないと、聞こえないってどういうことかわかりません。
何となくこんな感じだろうと、誤解したままでいることも少なくないんです。
だから、あまり学校に働きかけないことが多いんだと思います。

 

そして、「聞こえないんだから人一倍頑張りなさい」と言うことがある。


これは悪気がないのはわかりますし、子を思っての言葉だと思うんですけど、本人を追い込んでしまうんですよね。

 

だって、頑張ったって聞こえは良くならないんです。

聞えないんだから頑張れと言われると、聞こえるように頑張らなきゃと、子どもなら思ってしまいますよね。

 

良かれと思ったことが、逆に子ども苦しめることにもなってしまうわけです。

こういうことがなかなか知られてないなと感じます。

 

だからこそ、かけはしは難聴の啓発をどんどんやっていきたいと思っています。

 

難聴の子を持つ親だからこそ言えること、
聞える人間だから気づくことってあります。

そして、難聴当事者だから言えることが当然ありますし、この部分は僕には言えないことです。

いろんな立場の人と連携して、難聴の理解を拡げていきたいと思っています。

 

高野さん、今回は本当にありがとうございます!
また、お願いします(^^ゞ


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