「海鷹丸」で探る!南極海で生まれ育つ "魚" の暮らしと地球の未来
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寄付総額

2,875,000

目標金額 4,800,000円

寄付者
198人
募集終了日
2023年3月8日

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2024年02月11日 09:58

海鷹丸南極観測航海の終了報告

クラウドファンディングでご支援いただいた皆様

 

 予定通り26日、ホバートの街がみえるところでアンカーし、翌日Macquarieふ頭に着岸しました。9日午前中に片付けを終え、私たちふたりと学生2名、皆元気に下船し、この航海を終えることができました。学生にとっては初めての長い観測航海で、体力的にも精神的にも過酷な環境の中でしたが、少しでも成長し何かを感じてくれ、これからの人生に役立ってくれればと思っています。改めて皆様に感謝申し上げます。

 122日付で、航海の中間報告を皆さんに配信しました。日誌をお読みいただいていた方はお察しかと思いますが、そのあとはORIネット観測を3回実施したのみで航海を終えました。航海の終盤で予定していた観測点付近の海況が悪く、一部の観測はキャンセルとなりましたが、これは南極観測航海ではとくに珍しいことではないので、あきらめるより他ありません。

南極のあれこれについて書かれた辞典があり、ここにA-factor(エイ・ファクター)ということばが出てきます。これはAntarctic-factorのことで、「南極特有の要因」という意味です。といっても特定の何かを指すわけではなく、気象や氷に関する、南極で起こる不測の事態全般を指すようです。例えば、突然の雪嵐にみまわれたとか、観測機器が凍って動かなくなったとか、氷山が多すぎて船を進められなかった、といったことです。今回、私たちは、この最後の「氷山が多すぎて」で、航海の中盤の計画が大きく修正を余儀なくされてしまいました。この航海が13回目の南極海となる私ですが、レーダーに見たこともない数の氷山が映っていました。これが異常な気候現象とか、気候変動による影響かなど今は分かりませんが、この多数の氷山は、結果的に観測の大きな障害となってしまいました。氷山は海面下の構造がどうなっているか分からないので、氷山から十分に離れて走らないと危険です。不用意に海氷の間で観測すれば、観測中に氷が流れてこないとも限らないので、そのような海域では観測できません。

私たちは、大部分の観測を終え南極海を離れる前に、大きな氷山に近づき氷山のかけらを拾って帰ることがあります。私たちは氷を研究用に採取することもありますが、一般のみなさんに向けた南極海のお話をさせていただく講演会やワークショップなどのプログラムで、この氷を触ってもらい南極海を感じてもらう目的で使用することがあります。ところが、この航海ではあんなに氷山に悩まされたのに、気象条件やタイミングが合わず氷山の氷を拾うことができませんでした。

今年度はおかげさまでいろんなところから声をかけていただき、講演会・ワークショップを多数実施することができました。今年度は、氷山の氷を採取することができませんでしたが、昨年度の残りがまだあるので来年度分はなんとかなりそうです。また、今回は氷山ではなく海氷を持ち帰ります。海氷のなかにすむ微小生物の不思議な世界の一端を、皆さんにお見せできると思います。関東ばかりでなく、日本各地に出向きますので、講演会・ワークショップをご希望の方はぜひご相談ください。

海鷹丸は31日に東京は豊海ふ頭に戻ってきます。当日にサンプルは荷下ろしされ、冷蔵庫・冷凍庫に振り分けられ保管されます。3月中にはDNAの抽出、4月から本格的に分析・解析に入り、新しい研究室のメンバーと共に研究を進めていきます。今回も600個体以上の標本を得ることができました。同様の研究を始めてから数年経ち、徐々にデータが蓄積しています。今回のサンプルを加えることで大きく前進できると思っています。4月中に、これまでの実績・成果をまとめた報告書を皆様にお送りしますが、その後も引き続き皆さんに発信していく予定です。どうぞよろしくお願いします。

航海中は、インターネットが使えず、電子メールもままならない(通信費が高額)状況がつづき、ある意味社会から隔絶された環境に身を置いていました。これを書いている現在はホバート空港にいます。少しずつ現実に引き戻されているところです。簡単な文章で恐縮ですが、航海終了の報告とさせていただきます。

 

2024210

茂木正人・立花愛子

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