『NAORAI〜直会〜2024』ができるまで　Part3 芸能を必要とするのは誰か

皆様こんにちは！

事務局長の青木です！

先日、本間から挨拶がありました通り、皆様のおかげでクラウドファンディング達成いたしました！

本当にありがとうございます！

達成感と共に身が引き締まる思いでおります。

必ずよい公演を作り上げてまいります！

 

また、ご支援は引き続きこちらのサイトで受け付けさせていただいております。

お目に止まりご賛同いただけたり、まだまだ追加で支援したいと思っていただきましたら、どうぞお申し込みいただければと思います。

 

何卒よろしくお願いいたします。

 

 

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本日は、ちょっとしたコラムを掲載いたします。

 

本企画は開催に辺り、公演内容や、クラファンをやるかやらないか、やるならどんなリターンで皆様に喜んでいただくか等、沢山時間をかけて実行メンバーで話し合ってきました。

 

何時ぞやの会議の時、

 

「郷土芸能を観たい人が果たしているだろうか」

 

というような言葉が上がりました。

私にとって、故郷北海道における『芸能と人々の距離感』を久々に思い出し、再び郷土芸能を考えるきっかけとなりました。

 

今、私が住む岩手県を始め、東北地方は、身近に芸能があるのがデフォルトの地域です。

私の住む集落でも、正月には地域の家々を練り歩き厄を祓う「悪魔祓い」という行事や、

運動会には子供達が地域の芸能を舞ったり、

五年に一度の祭りでは、熟練者達が若者を集め、舞を教え、人々の前で披露する、

ということが普通に行われています。

 

勿論、人口減少・後継者不足などで活動を余儀なくされている団体もあり、若者の芸能離れも嘆かれていますが、地域にとってはなくてはならないものです。

 

そもそも郷土芸能はただの『踊り』ではない、

神様へ捧げる舞であり、

厄を祓う舞であり、

鎮魂の舞であり、

地域が今年も幸せに豊かに健やかに過ごしていくための祈りの舞です。

 

なので本来、芸能というものは誰かにお見せするものではありません。

（その為、円座になって観客の方を向かずに舞う踊りもあります。）

 

生活が豊かになり、昔からあった沢山の物が必要なくなってしまった今、大切なことを無くしてしまわないように力を注いでいる人達がいる。

芸能はこの何十年で、その立ち位置を変えながら人々の生活の中に息づいている、これが、芸能の現状です。

 

 

野田村大黒舞は、小正月に舞い、その年の豊作などを呼び込む「予祝」の舞です。

野田村の各集落ごとで踊られていたものが、

人口減少の為、活動が先細りしていたところを、それでは一つに集まって、この先も継承して行こう、と活動されています。

 

各々がそうやって試行錯誤で活動を続けている、私が住む岩手には、そういう芸能団体が沢山存在します。

 

 

私も北海道札幌市に住んでいた頃は、芸能とは全く縁遠い生活でした。

ただ一分野だけを観て、芸能を知ったつもりになっていましたから、前述した言葉は昔の私にとってまさにその通りなのです。

だから、この地で郷土芸能に出会った時、永遠の継承を目指す人々との出会いは、衝撃であり、畏怖の念を抱くものでした。

 

 

今回、野田村大黒舞の会の熱意に応える形でこの企画が発案となりました。

 

好きとか嫌いとか、面白いとか面白くないとか、そんなこと全く関係なく、ただ大切にそれを続け、継承に繋げていく、このパワーに、

柴田智之・嵯峨治彦を介して、出逢い、その一端に触れていただけたら、それはこの上ない喜びです。

 

これを機会に「出会ったことのないパワー」に触れてください。

 

そして、少しでも郷土芸能を好きになってくれたら、それは、私達にとって何よりも幸せです。

 

ご来場心よりお待ちしております！

 

 

（青木美由紀）

 

NAORAI〜直会〜2024

2024年6月16日（日）

北海道江別市　ドラマシアターども

詳細はこちらの公式Instagramページを御覧ください↓
https://www.instagram.com/p/C6Q6gq_Jh-N/