多頭飼育崩壊と20歳のハイシニア猫2匹が施設から卒業ができたお話です

SNSでもご報告をさせていただきましたが、

今年の3月に近隣にて多頭飼育崩壊がありました。

詳しくはお伝えしていませんでしが、

高齢のお母様とその娘さんが13匹の猫を飼育していました。
娘さんが急に亡くなってしまい、お母様はかなり高齢のため猫たちのお世話ができなくなりました。

お母様は施設に入居となり猫たちは行き場を失いました。

 

 

他団体や地域のボランティアさんとも協力して、

ご飯やトイレのお世話に通い飼育サポートや里親さんを見つける活動を行い、

順次新しいお家がみつかった子は里親審査を経て譲渡となり可愛がってもらっています。

 

ねこひげハウス預かりボランティア宅に移動した3匹は迎え入れてくださるお家を継続して探しています。

 

 

そのなかにハイシニア猫(推定20歳)のキタローくん、モモくんがいました。

 

あまりに高齢のため里親さんが見つからないと判断にて

施設に終生飼養として入居していました。

 

環境の変化で体調を崩す心配がありました。

若い子に比べてシニア猫の入居にはかなり気を遣います。

やはり下痢や風邪を引いて体調を一度崩してしまいました。

サポートの甲斐があり頑張って回復をしてくれて安堵をしました。

 

 

穏やかで優しいモモくん↓

 

呼びかけにもいつもお返事をするキタローくん↓

 

関節炎や歯周病がありましたが慎重に治療を施し、

ハイシニアとは思えないほど元気に過ごしてくれていました。

 

2匹を迎え入れたいとお申し出が！

5年前に1頭の成猫をお迎えいただき(今も元気に可愛がっていただいています😊)、

4年前に高齢の飼い主様死去で外に出されてしまった推定15才以上のシニア猫たちレスキューした際に2頭を引き取り最期まで手厚く看取ってくださり、その縁があり里親様としてもボランティアとしてもお手伝いをしてくれている方です。

 

今回もシニアや疾患がある子の余生を見させてもらえたらと言っていただき、

安心して送り出すことができ、スタッフ一同で稀な嬉しい出来ごとに大喜びしました！

 

最大限に環境変化に配慮をしてもらい、

移動初日からご飯もよく食べすっかり馴染むことが出来て元気に過ごせています💕

 

 

成猫、特に、病気があったりと医療費や手間が嵩むリスクのあるシニア猫の譲渡はほとんどなく、シェルターで猫生を終える子たちがほとんどです。

申し出をいただいたとしても、

シニア猫や傷病猫について正しくご理解いただけなければ

譲渡することが安易には進まないこともあります。

 

ただ、かわいいから・・・というだけではなく、

本当の家族として一つの「いのち)を迎え入れてくださることを理解してくださる方が沢山いてくださったら・・・！と思います。

 

甘えん坊だったキタローくんとモモくん、

新しいお家で愛情たっぷり甘えることができます😊

よかったね！