寄付総額
目標金額 7,000,000円
- 寄付者
- 792人
- 募集終了日
- 2023年8月20日
なぜクラウドファンディングでお金を集めなければならない?など、ライブ配信のQ&Aコーナー
皆様、こんにちは。生物広報です。
いつも応援してくださり、本当にありがとうございます。
皆様からのあたたかい応援のおかげ様を持ちまして、現在第一目標の達成に向けて、48%まで到達することができました!最後まで達成を目指して頑張りますので、引き続きの応援をよろしくお願いいたします。
本プロジェクトをご覧になった皆様から、応援の声とともに、さまざまなご意見・ご質問を頂戴しています。
その中でも時折「なぜクラウドファンディングでお金を集めなければならないの?」「国がこういった事業にはお金を出さないのは、このような取り組みを軽視しているというから?」といったご質問をいただくことがあります。
このようなご質問は、先日おこなったライブ配信でも頂戴し、弊所の大沼から回答させていただき、ゲストとしてお迎えした猛禽類医学研究所の齊藤先生からも、ご自身のお考えについてお答えくださいました。
そこで本日は、先日のライブ配信のQ&Aコーナーを記事にてご紹介することとしました!本事業の可能性、そしてなぜ私たちがクラウドファンディングを通した資金調達に挑戦しているか、お伝えする機会になればと思います。
動画は長くて全部見ることができなかった…という方にも、ぜひご覧いただければ嬉しいです。
【動画アーカイブはこちら】
猛禽類医学研究所 齊藤慶輔×国立環境研究所 大沼学 〜希少猛禽類の保全と細胞保存
https://readyfor.jp/projects/nies/announcements/278797
ライブ配信時のQ&A
Q1: 死亡した個体については、どのくらいの時間でしたら、細胞から遺伝子を採取し、培養することができるのでしょうか?また、凍結するまでに何時間くらい必要なのか、水死してしまったり熱傷になってしまったりしていても可能なんですか?
A1:大沼)ヤンバルクイナの細胞が増えている様子を映像でお見せしましたけれども、あれは死亡してから研究所にくるまでに1週間ほどかかっています。特に死後直後ではなくても、細胞培養はできています。
はじめは我々も死亡直後の個体でなければ細胞培養ができないと考えていましたが、死後時間が経過した個体を対象に細胞培養を試みるうちに、死後ある程度時間が経過していても細胞培養ができるとわかりました。
ですから、とにかくチャンスがあれば、どんな状態で送られてきた死亡個体であっても、細胞培養を試みています。ただし、冷凍してしまうと細胞培養が行なくなる点は注意が必要です。
Q2: 普通の細胞から培養する場合は未分化な幹細胞(例えばiPS細胞など)に変えたりせずに培養・増殖することが可能なのでしょうか?
A2:大沼)培養して増えている細胞は線維芽細胞です。皮膚や筋肉からは、主に線維芽細胞(分化した細胞)が増えてきています。
Q3: 齊藤先生に質問です。北海道にて確認されているオオワシ・オジロワシの一番の死因は鉛中毒と考えてよろしいのでしょうか。
A3:齊藤先生)以前は、オオワシの死亡原因の一位は鉛中毒でした。ただ、北海道では2000年の猟から、鉛弾が禁止になりましたので、徐々に鉛中毒の割合は減っていきました。
結果的に、今何が多いかというと、オオワシは列車事故による死亡数が最も多いです。これは、列車にはねられた鹿が、回収されずに放置されて、それを食べにきたワシが後続車両に轢かれてしまうというような事故が非常に増えております。
それから、オジロワシについて言いますと、バードストライク。発電用の風車にぶつかって死んでしまうケースがあります。温室効果ガスを出さない自然エネルギーということで、環境省も推進していますが、その裏側で、希少な猛禽類がバードストライクによって死亡している現実があります。
このように、オオワシもオジロワシも、死亡原因としては人為的影響がとても大きくなっています。
Q4:齊藤先生に質問です。大沼先生の今回のクラウドファンディングによって、北海道にタンクが設置されることと思いますが、猛禽類医学研究所の皆様にとって、どのようなメリットがあるのでしょうか?
A4:齊藤先生)私たちが国立環境研究所さんの本事業に期待していることは、大きく2点あります。
まず1点め。主に私たちは生きている個体を扱っています。お送りしているのは、手を施したものの残念ながら死亡してしまった個体です。命は潰えてしまったものの細胞は生きている可能性が高い個体になります。それが、将来に向けて役立ててもらいたいという気持ちからお送りしているものです。
何かのつかいみちが明確になっているというよりは、培養細胞で、生きている状態で細胞を保存していただけるということ、それは、生きている個体を扱っている我々としては夢のような話なのです。
細胞を起点としてまた生き返るということはなかなか難しいと私たちも思っています。ただし、我々が例えば20年、30年前に見送ってしまった鳥たちが、細胞レベルで生きていて、今後何か、保全や研究に役立てることができる。そしてもしかしたら、何か、病原体に対抗できる新薬の開発に活用できるかもしれない。そういう願いが先にあって、我々は試料提供に協力しています。
それからもう1点。これは現実的な話です。私たちは命を取り留めることができたものの野生に帰ることができない終生飼育個体をたくさん扱っています。そのような個体から例えば精子などの生殖細胞を採取しきちっとした状態で保存することができるのであれば、個体が野生で繁殖できなくても、それによって人工的に繁殖させて子孫を残すことができるんじゃないだろうか。そのための保存施設が近いところにあれば私たちとしても嬉しく、期待しています。
Q5:齊藤先生に質問です。一時はオジロワシの個体数は減少していた一方で、現在回復しつつあると思いますが、オジロワシが人間の生活のかなり近くまで入ってきている現状を考えると、人間依存の状態になってしまっているのではないかと考えますが、齊藤先生はどうお考えでしょうか。
A5:齊藤先生)人間に依存して生活しているというのは、おっしゃる通り間違い無いと思います。ただ、それが本当に悪いのかというと、よく考えなければならないとも思っています。
例えば、狩猟によってもたらされた鹿の肉がそこにあって、それを一番早く認識して食べるワシは優秀なワシかもしれないのです。あるいは、列車事故によって死亡した鹿がいると学習して、線路ぎわで探しているワシももしかしたら優秀かもしれない。
そのようなことから翻って考えてみると、ワシたち、ひいては野生生物たちは自分の置かれている環境というのをよく俯瞰して見ながら、今風に生活をチェンジしながら、うまくそういったことも取り入れて今風に生きている。それを、200年前や1000年前の状態に戻して生活させるのが良いのかというと、必ずしも良いと言えない場合もあると考えています。
ただし、その見返りとして事故に遭ったり、中毒になったり、そういうことになるのは避けなければならないと考えているので、私たちは事故の軽減や防止に努めています。なかなか難しい問題ですが、増えてしまったオジロワシ、人間の生活の近くで暮らすオジロワシを「悪」だといってしまうのはまだ早いのでは無いかと思っています。
Q6:研究所や個人を否定する意図は全くありませんが、民間人に頼らず、国が先導して施設づくりを行わないのでしょうか。国が野生生物を軽視しているのでしょうか?
A6:齊藤先生)私は民間の立場からお答えしますが、行政は行政で無限にお金があるわけではありません。
だからこそ、国や行政といった予算を配分する方々に、絶滅危惧種が置かれている現状について情報を届けることは重要だと思っています。将来的に国がしっかりと予算ををつけてくださいという意味合いを込めて、私は発信しているつもりです。
大沼)ご指摘いただいた件は重く受け止めます。ひとつ明るいニュースとして、生物多様性国家戦略が改定され発表されました。その中には、絶滅危惧種の生殖細胞を保存するという項目が加わりました。国の方でも重要性を認識しており、今後、この国家戦略の達成のために、予算措置も期待できるのではと思っています。
一方で、先ほど齊藤先生からもありましたように、必要性を訴える手段としてもこのようなCFというのは重要なのではないかと今回やってみて感じています。皆様からいただいた寄付を無駄にしないように、絶滅危惧種の保全に役立つような活動に繋げてまいりますので、今後ともあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。
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