「布川国賠を支援する会」の解散総会が行われました。

昨日は東京ドームを見下ろす文京シビックホール26Fの文京区スカイホールで「布川国賠を支援する会」の解散総会が開かれました。「解散」という言葉には何やら寂しい響きもありますが、桜井昌司さんの長きに渡った闘いが完全勝利を遂げて、目的を完全に遂行したため、目出度く大団円となっての解散です。おめでとうございます！！　

20歳で逮捕され、29年の獄中生活、64歳で無罪を勝ち取り、国と県を相手に闘った国家賠償請求訴訟に73歳で完全勝利。人生のいちばん活動的な時期の時間と自由を奪われながら、現在は日本全国の冤罪犠牲者を勇気づける活動を続けていらっしゃいます。まさに波乱に満ちた人生です。

それでも「私は不運でしたが不幸ではありません。冤罪事件に巻き込まれたことで、人生について深く考え、そして素晴らしい人たちにも出会えました。私は、私を刑務所に送った人たちを恨んではいません。」と言える桜井さんは人生のお手本にしたい方です。

そして、その桜井さんを支援した「布川国賠を支援する会」と弁護団の結束の強さは目を見張るものがありました。支援する会と弁護団はすべての仕事をやり切って解散しましたが、桜井さんは冤罪犠牲者の会を立ち上げて、冤罪撲滅を目指す活動を加速させています。その冤罪犠牲者の会で事務局長を務めさせていただけるということは、実に光栄なことであり、責任の重さも痛感します。冤罪撲滅までの道のりは長く険しいと思いますが、しっかり歩んでいきたいと思います。