猫風邪

猫さんを飼われている方は、経験があるんじゃないかなと思うのですが、猫風邪とは、上部気道感染症の総称で、症状が軽い場合は数日～２週間程度で回復することもあるのですが、体の小さな子猫や体力のない老猫は重篤化しやすく、亡くなってしまう事もあります。

私はこの10年、猫風邪で亡くなってしまった子に出会ったことがあります。保護の依頼が来る時、猫風邪を発症しているパターンが多く、早く気付いていれば、病院へ連れて行ってたらと…何度もあります。

特に肺炎症状は見てる私も辛かったです。

動物の医療は人間程進んでいません。言葉も通じないので気づくのも遅くなることもあります。でも、一緒に毎日暮らす中で少しでも様子がおかしいなと思った時、すぐに病院へ受診してあげてください。

病院によって処方されるお薬はさまざまですが、早く気づいてあげればあげるほど、猫さん達の負担も少なくすみ、抗生剤で治まることがほとんどです。

我が家には、慢性化してしまっている子達が数匹います。その内の1匹の「ロロくん」です。

お薬はずっと服用していると抗体ができてしまう為、酷くなった時にお薬というペースで飲み続けていて、写真では鼻水も治まっているようにみえますが、1日にするクシャミは2.3回ではなく、1度のくしゃみで10回近く、1日だと30回以上。目は常に涙がでており、そのままにしていると目ヤニもふえて、目が開かないくらいになります。

種類の違う抗生剤やカビのお薬など、色々試してみましたが効果がなく、「ましになる」という言葉が正解です。

ロロくんも、早い段階で治療ができていれば落ち着いていたかもしれません。

猫風邪はただの風邪と考えずに、大切な家族を守るためにも、少しの変化でも病院へ連れて行ってあげてください。