【脱水症状】について

猫は人よりも脱水に弱い動物です。夏の暑さだけでなく、体調不良や猫風邪でも水分が足りなくなり、命に関わることもあります。

 

▼簡単にできる脱水チェック

• 皮膚のチェック

首や肩の後ろの皮膚を軽くつまんで持ち上げる → 健康な時はすぐにピンッと戻ります。

脱水していると、皮膚がゆっくりしか戻らなかったり、そのまま残ったりします。

 

• 歯ぐきのチェック

健康なとき → 薄いピンクでしっとり。押すとすぐに色が戻ります。

脱水していると → 白っぽく見えたり、カサカサやネバつきが出ることがあります。

押してから2秒以上色が戻らない場合は、血流や水分バランスに異常があるサインです。

 

▼脱水のサイン

• 水をあまり飲まない、あるいは大量に飲んでいる

• 食欲不振、ぐったりして動かない

• 目が落ちくぼんで見える

• 尿が極端に少ない／濃い

 

▼脱水が危険な理由

水分不足が続くと腎臓や循環器に負担がかかり、腎不全やショック状態を引き起こすこともあります。

 

 

私のところでも、猫風邪で元気がなくなった子が、実は脱水を起こしていたことがありました。

食欲が落ちて水も飲めないと、あっという間に体は弱ってしまいます。

「風邪だから仕方ない」と思わず、脱水のサインを見てあげることが本当に大切です。

 

▼対策

• いつでも新鮮な水を数か所に置く

• ウェットフードを取り入れる

• 氷やぬるめのお湯など「飲みやすい工夫」をしてあげる

• シニアや病気の子は特に要注意、こまめにチェック

 

 

お家で一緒に暮らす家族の為に…

そして外で出会った子がぐったりしていたら、その時のために思い出してあげてください。

小さな気づきが、大きな命を守ることにつながります。