りゅうじ、ともよ兄妹

ケアマネージャーさんより保護してほしいとの依頼で現場へ行きました。

そこはペット飼育不可の共同住宅でした。飼い主さんはほぼ寝たきりになってしまった高齢女性。毎日ヘルパーさんがお世話に来ている状態でした。ヘルパーさんは猫のお世話はしてはいけないことになっています。

寝たきりの飼い主がするはずもなく見かねて優しいヘルパーさんが最低限に出来ることをしてくれていたのでした。2匹のうち1匹は知らない人が来てもお部屋を自由に動いていて、持って行ったカリカリやおやつを良く食べましたが、もう1匹は人見知りで押入れの天袋に隠れていました。猫のご飯の中にタバコの灰が入っていて、それでもひもじくて猫は食べていたとヘルパーさんは話していました。

そんな状態でも飼い主は猫を手放す気がなく説得は容易くありませんでした。保護から2週間後にはその飼い主は入院とホームへの入居が決まり保護が間にあって良かったです。2匹はそれぞれに素敵な里親さんの元へ行きました。

元の飼い主さんも2人ともが良い子だから愛情深く育ててくれたと思います。

おひとり暮らしで、身体も自由に動かすことが出来なくなるとは思ってもいなかったはず

人々の暮らしはずっと同じにはいかないと痛感する保護依頼でした。

保護当時

可愛い白黒、黒白きょうだい

左　ともよ　/右　りゅうじ

里親さんの元で楽しく過ごすりゅうじ君