くーちゃんと多頭飼育崩壊

くーちゃんは事故に遭いお顔をケガしました。幸い体は問題ありませんでした。Hさんという方から連絡が来て、何日か帰って来なかった猫が帰ってきたけど事故にあったのかケガしているけどどうしたらいいか？という連絡でした。すぐにきもと動物病院に連れて行くように言いました。

病院には受け入れのお願いの連絡をしました。病院は緊急でオペをしてくれましたがその子が去勢未手術なので回復したら去勢手術をすることを条件で受けますとHさんには言ってくれたそうです。

Hさんは何年か前に、おうちに入っているヘルパーさんが猫がたくさんいて匂いもきついし行きたくないと言われているお宅があるのだけれどどうしたら良いでしょうか？と包括支援センターよりご相談があり伺ったことがあったおうちでした。行ってみると大人と子供で20匹くらいの猫がいましたが、結局当時は家主を説得しましたが保護も、不妊・去勢手術すら何度も断られて出来ないままでいたお宅でした。

くーちゃんのケガは上顎が割れてしまっていてなんとか元に戻るように手術をしてもらいましたが完全に戻るはずはなく、術後はご飯を食べることは自力では出来ないので喉に管を入れて食道からペーストを胃に流すことで命を繋いでいました。

左／退院後食欲も回復してきました　　　　　　　右／ペースト状のご飯を胃に流してます

｜くーちゃんと多頭飼育崩壊

現在くーちゃんはお顔が歪んでしまっているのでカリカリが食べれませんし、お水も飲めません。唯一食べるのはウェットのご飯です。なので、ふやかしたカリカリとウェットのご飯を混ぜたものを食べさせています。最初は自分ではいっさい食べてくれないので心配しましたが何度かの入退院を繰り返し、今ではお腹が減ればご飯が出るまで催促します。

くーちゃんの元飼い主宅には猫が増え続けていました。くーちゃんのことがきっかけで何度も対話を続け、最終的に50匹になっていましたがすべての不妊・去勢手術をすることが出来、30匹近くは里親さんの元に行くことが出来ました。

手術に至るまでに増えていた子猫は近親交配もあり弱い子も多く数匹はお空に行ってしましましたがミルクボランティアさんのおかげで元気に育った子たちはみんなおうちで幸せに暮らしています。成猫のうちまだ若く体力が無さそうな子はにゃん福゜シェルターに引き取りました。

この子たちも大半はおうちに行くことが出来ましたがてんかんを発症してしまった子がいたため仲の良い子と自宅に連れ帰り投薬をしています。現在H宅には18匹が暮らしています。ゆくゆくは里子に出したいと思っていますが、お金が無いのに猫を手放したくないとまた難色を示しているため物資の援助をして猫たちの栄養状態をサポートしながら対話を続けています。