アートおしぼり参加アーティストからのメッセージ　その4

おしぼりリンケージのに賛同いただき、
アートおしぼり(刺繍おしぼり)のデザインを提供いただきましたました
25名のアーティストの皆さんからメッセージをいただきました。

今回は、南アフリカ　ダーバンよりご参加いただきました　
Muziwandile Gigaba(　ウズィヴァンディレ(ウズィ)ギガッバ  )　さんからのコメントです。

Muziwandile Gigaba(ウズィヴァンディレ(ウズィ)ギガッバ )
タイトル：早い回復

I have applied for the Oshibori project in order to engage the Japanese culture from my own African perspective. Oshibori as the Japanese material culture is imbued with Japanese hospitality, metaphorically. Through this design project, different cultural perspectives are accommodated and there is a direct and intimate point of contact as it is when one uses the Oshibori. The beauty of this experience is that instead of us as international guests leaving the facial imprint when using the Oshibori, we leave our cultural imprints with the hope of invigorating not only the spirit of the guests but also of the Japanese culture.

日本語訳
私自身のアフリカの視点から日本文化に関わりたいと思い、「おしぼりリンケージ」に応募しました。「おしぼり」という日本的な物質文化の表れには、ある意味、おもてなし精神が込められていると考えます。このデザイン・プロジェクトでは、様々な文化的視点を受け入れることで、「おしぼり」を使うときのような直接的で、親密な関係性が紡がれます。このプロジェクトを通して、私たちのような海外からのアーティストが、「おしぼり」に顔の跡を残すのではなく、文化的痕跡を残すことで、ゲストの心と、日本文化そのものを元気づけるきっかけなることを願っています。は、アフリカの視点から日本文化に関わりたいと思い、「おしぼりリンケージ」に応募しました。日本の素材文化としてのおしぼりには、比喩的に言えば、日本のおもてなしの心が込められています。このプロジェクトを通して、異なる文化的視点が受け入れられ、おしぼりを使うときのような直接的で親密な接点が生まれます。この体験のすばらしさは、おしぼりを使うときに私たち外国人ゲストが顔の刻印を残す代わりに、私たちが文化の刻印を残すことで、ゲストの精神だけでなく、日本文化をも活性化させることを期待しています。


ウズィヴァンディレ・シボンギセニ・ギガッバは、1984年、クワマシュ（南アフリカ）生まれ。クワズール・ナタール大学のPMBキャンパスにて美術の修士号を取得。2012年にエマ・スミス賞を受賞しており、これによる新作の制作や、アメリカの複数のギャラリーでの展示を行っている。マルチメディアを駆使した作品を制作。メディアや素材、アート制作のプロセスの相互作用が主なインスピレーションであり、これらはグローバルな文化と私たちに与える影響のメタファーとして機能している。
https://isizulu.net/p11n/

引用：東京ビエンナーレ2023「おしぼりリンケージ」特設ページ