「それでも、私は絶対生き残ると無理にでも信じようとしている」現地スタッフからのメッセージ

※10月26日19時時点での情報です。

ガザ地区にいるピースウィンズのスタッフ ハデルは、自宅で家族、両親、姉夫婦、親戚や避難者など計30名と共に生活しています。

わずかながら電源の確保はできており、一日数回はSMSでのやり取りが可能です。ハデルから受け取ったメッセージを、ここに共有します。

「この状態は簡単には終わらないだろう。ここで生き残るためには、とても幸運でなくてはならない」
「友達が兄弟を亡くした。彼は完全に心をやられていて、ただ一言『神の慈悲を』と言った」
「それでも、私は絶対生き残ると無理にでも信じようとしている」
「ガザ市内を動き回るのも本当に危ない。今日は薬を買いに行ったが、家の近くで見つからなかった。遠くに買い物に行こうとしたところ、自分の200m先で大きな爆発があった。砂塵が40mほど上がった。2分早くそこにいたら死んでいただろう」
「商店ではついに1.5lの水がなくなった。小さいボトルもすぐに売り切れるだろう」
「もし妻や姉を亡くしたら、自分が平和的な人間で居続けられるとは思えない」
「もし生き残ったとしてもトラウマは消えないだろう。こんな事ばかり考えて生きている」
「ガザ市では60%の建物が既に破壊された。あと40%もいつまで持つのか？食料や水のストックはいつまで持つのか？近いうちに飲み水で大変な危機に陥るだろう」

彼がこのような状況に置かれている事は、ただただ不条理としか言いようがありません。ピースウィンズは危機にあるガザの市民に、支援を届け続けます。皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いします。