研究好き

今日は、このプロジェクトを全面的に応援していただいている坂上治郎博士を紹介したいと思います。

小島の調査にて　

 

坂上氏はパラオを中心に魚類の生態を研究しているフリーランスの研究者です。その観察眼・技術（ダイビングや撮影）は卓越しており、いつも驚かされる生物の生きざまを見つけています。坂上さんはウナギの祖先のムカシウナギと名付けられた新種の発見やオイランハゼ、イレズミフエダイ(下に続く）

ムカシウナギ

 

 

 

オイランハゼの生態

 

イレズミフエダイの産卵行動

 

 

の研究などで論文発表だけではなくダーウインが来た！といったテレビ番組にも何度か登場しています。坂上さんが撮影した魚の生きざまは、芸術、の域に入っていると私は思っています。エムビージェー出版から出ている「真夜中は稚魚の世界」

 

は坂上さんの開発したオリジナルの観察法でこれまでに目にすることのなかった稚魚たちの魅惑的な世界をとらえています。最近ではアフリカの海底100ｍに生息するシーラカンスの知られざる姿の撮影に成功しています。坂上さんには20年来ダイビング調査に協力いただいており、このプロジェクトでも一緒に活動していただいています。

 

フリーランス研究者の坂上さんの研究の原動力は「好きだから」。自然の力のすばらしさを知っているからできるのですね。

「自然の美しさを知る人は、人生の勝ち組である」これ、私がいつも学生に言っている言葉です。