私達の仕事のやりがい～子どもたちと過ごす「今」という時間～

赤十字子供の家では、退園した子どもたちが成長した姿を私たち職員に見せに来てくれる機会があります。

幼い頃に過ごした部屋を眺めながら「あんなことがあった」「こんなこともあった」と日常の本当に些細な出来事を懐かしそうに話す姿に触れる機会があり、その姿に驚くとともに、今、入所している子どもたちとの時間がとても貴重で尊い時間なのだと、改めて実感させられたことを鮮明に覚えています。

子どもたちのキラキラとした笑顔や真剣な表情に触れることのできる行事や外出は、一緒に過ごした毎日の生活そのものが子ども達の生きていく糧になっているのだなと感じることができた時、この仕事に携わることができて良かったと心から感じました。

生活を支えていくという仕事の意味を模索しながら、今後も子どもたちの生きる力を蓄えるお手伝いができればと思います。

宮川　美智子