最新画像による進捗報告【宝髻】編

大日如来は如来の中で唯一、高く結い上げた髪型をしています。

この部分のことを、髻（もとどり）とか、宝髻（ほうけい）と呼びます。

大森先生は現在、この宝髻部分を彫り進めています。

最新の画像をお送り頂きましたので皆さんにご報告させて頂きます。

この宝髻部分の形は仏師によりさまざまで、造り手の個性がもっとよく表れる箇所のひとつです。

今回、私も大森先生から画像を送ってもらって初めて拝見したのですが、

とくに頂部は見たことがないほど複雑な造形をしています。

運慶の円城寺像を参考にしている感じですが、それよりもさらにドラマチックな演出が加えられているように見受けます。

この躍動的でデコラティブな宝髻ですが、さらに仕上げの段階では、

毛筋彫りといって、細かい髪の毛のラインを細く彫り込んでいくことになります。

その筋彫りと彩色を施した姿を早く見てみたいものです。

冠を被ると大部分が見えなくなるのが残念なので、

今回は宝髻がある程度見えるような形で冠のデザインを考えてみても良いかもしれません。

クラウドファンディングもあと残り１０日となりました。

幸か不幸か、いろんな意味で今という時代を象徴し、永久に今という時代を物語る、生き証人のような仏像になったな、と感じております。

令和を代表し、いつの日にか、国宝になるレベルの仏像であると確信いたしております。

残りあと10日、この機会にぜひとも、ご家族、ご親類、ご友人にもお声がけいただき、歴史に残る仏像造りにご参加頂ければ、幸いです。

終了まで、どうぞよろしくお願いいたします。合掌