
支援総額
目標金額 2,000,000円
- 支援者
- 206人
- 募集終了日
- 2019年10月31日
トルコが侵攻するシリアのクルド地域の話
トルコによるシリア侵攻が進んでいます。
トルコ軍が進行している<クルド支配地域>について、
2019年7月に、僕がトルコに住むクルド系シリア人から話を聞いた話をお伝えします。

(2019年10月12日Syrian Civil War Mapより)
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生活・徴兵・帰還しない理由
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【生活面】
・ユーフラテス川があるため、水・電気(水力発電)が安定している。油田もある。(だからISに狙われた)
・病院は機能している。(カミシリという町にはシリア政府支配地域が少しあり、そこにはシリア政府の公立病院がある)
・治安はいい。政府支配地域ではランダムな逮捕がありうるが、クルド地域では警察・裁判などがしっかりしている。
・教育が不十分。クルド語と多少の歴史は学べるが、数学・英語・理科・社会などは学べない。
・大学に行く場合は、アレッポなどに行く。
【徴兵に関すること】
・シリア民主軍(Syrian Democratic Forces):クルド人に限らず、アラブ人、コーカサス人なども入隊可能。アメリカが訓練を行なっている。
・徴兵制は1年(1986年より後に生まれ、シリアのクルド支配地域出身が対象)。
・戦争前からシリアには徴兵制があり、1年9ヶ月の徴兵が義務(男の子が1人の場合や、お金を払えば免除される。戦争が始まって以来、兵士が不足しているため、1年9ヶ月では終わらないとのこと)
・若い男性の場合がアレッポに行くと、シリア政府の徴兵制に準じなければならないため、クルド地域から大学に行くのは女性がほとんどだそう。
【トルコからクルド地域への帰還は?】
・「まだ戻るには、不安定だ。トルコ軍・シリア軍・ロシア軍がいつ侵攻してくるかわからない」
・「クルド支配地域しか移動できない。まるで大きな監獄だ(許可さえあれば、イラクのクルド人自治区にも移動はできる)。
・「トルコにもう生活拠点があるからね。トルコ政府は、イード(年に二回あるイスラムの正月休みのようなもの)の際に、トルコ在住のシリア人のシリアへの帰国を認めてるし、僕もシリアに一時的に帰ろうかと思っている。ただし、徴兵に捕まらないという保証ができたらね。有力者のサポートがあって、リスクがないと判断できないと一時帰国も難しい。妻子も仕事もトルコにあるから。」
「不安定だ」と話していた彼の予想はまさに、その通りになってしまいました。
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僕の故郷はどうなっているか
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僕が協力隊の時に住んでいたマンベジ市(マンビジ)も、現在、クルド軍の支配下あります。
一時期、イスラム国が占拠し、ネットで画像検索をすると処刑場が出てきたときもあります。
後でわかったことですが、僕がよく行っていた村の学校の校庭が処刑場となり、
学校の前にあった文房具屋さんのおじさんが、首を切られて殺されていました。
クルド軍がイスラム国を撤退させて以来、マンベジはクルド軍による支配下にあります。
連絡を取り合っている友人に状況を聞いている限り、治安も良く、日常生活が送れています。
しかし、問題は金銭面です。マンベジの友人に状況を聞くと、
「マンベジ、ユーフラテス、および一般的なシリアでは、生活費が高く、
すべての食料やその他の品目の価格が上昇しています。
(戦争後、シリア国内の物価は10倍ほどになったと聞いています)
シリアに対するヨーロッパとアメリカの制裁のため現地通貨が低くなり、
生活の中で物事を確保するために長時間働く必要があります。
生活は戦前の方が良かったです。
私の給料は2011年には400ドルでしたが、2019年には70ドルになりました」
彼はアラビア語の先生で、クルド支配地域だからといって、クルド語を強制されることはなく、
アラビア語の授業を今もシリア国内で続けています。
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トルコの侵攻の行方
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今では多くの方が知ることになっていますが、「内戦」とされているシリア戦争は、
戦争が始まる前に、他国からシリア政府を倒すための干渉が行われた結果として起こりました。
(アブドルバーリ・アトワーン著「イスラーム国」など)
戦争が始まってからは、より明らかに様々な国が関与しています。
その「終わり」については、当事者であるべきシリア人ではなく、
アメリカ・ロシア・トルコ・湾岸諸国が握っているような状況です。
フェイクニュースと、そのフェイクニュースが蔓延するシリアの戦争の中で、
表向きで言われている内容と、実際に裏で行なわれている交渉に、どのような差があるのか、
私には計り知ることはできません。
今のトルコの侵攻がどのような意図を持って行われているかについても、
推測はできつつも、それを明らかにすることはできません。
(この記事は参考になると思います)
ただただ、私たちPiece of Syriaとして伝えたいのは、
そこに無辜の市民の死が有る限り、Noと言い続けることです。
そして、起こってしまった出来事に対して、
少しでも活動を通して支えていくことだと思います。
日本国内も、台風の影響で多くの方が被災し、復興に向かっている中ではございますが、
他から手が差し伸べられていない地域に住むシリアの人たちのために、
是非、あたたかな想いのご支援を、共有していただければ幸いです。
リターン
10,000円

プロジェクトを全力で応援!(1口=1人の子どもが1年間幼稚園に)
① 子ども達からの感謝の手紙
② 活動報告書
③ オンライン活動報告会にご招待
(日時は後日、連絡いたします)
●2口以上のご支援も歓迎です!
●経費を除いた全額を、シリアの子ども達のために大切に使わせていただきます。
- 申込数
- 77
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年3月
3,000円
【学生・イベント参加者限定】プロジェクトを全力で応援!
①子ども達からの感謝の手紙
②報告書(メールにてお送りします)
③次回イベント参加時にポストカード1枚をプレゼント
●学生の方、今までにPiece of Syriaのイベントに参加されたことにある方、限定になります。
●経費を除いた全額を、シリアの子ども達のために大切に使わせていただきます。
- 申込数
- 29
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年3月
10,000円

プロジェクトを全力で応援!(1口=1人の子どもが1年間幼稚園に)
① 子ども達からの感謝の手紙
② 活動報告書
③ オンライン活動報告会にご招待
(日時は後日、連絡いたします)
●2口以上のご支援も歓迎です!
●経費を除いた全額を、シリアの子ども達のために大切に使わせていただきます。
- 申込数
- 77
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年3月
3,000円
【学生・イベント参加者限定】プロジェクトを全力で応援!
①子ども達からの感謝の手紙
②報告書(メールにてお送りします)
③次回イベント参加時にポストカード1枚をプレゼント
●学生の方、今までにPiece of Syriaのイベントに参加されたことにある方、限定になります。
●経費を除いた全額を、シリアの子ども達のために大切に使わせていただきます。
- 申込数
- 29
- 在庫数
- 制限なし
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- 2020年3月

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