シリアの再出発に学びの拠点をー幼稚園の運営で子どもたちの未来を作る
支援総額
目標金額 7,500,000円
- 支援者
- 199人
- 募集終了日
- 2025年11月7日

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プロジェクト本文
初めまして。Piece of Syriaの中野貴行と申します。
私たちは、シリアの子どもたちに教育を届けるために、2016年にPiece of Syriaを立ち上げ、ご支援者の皆さんと仲間のおかげで、今までの9年間で5万人を超える子どもたちに教育の機会を届けてきました。
今回のプロジェクトでは、シリア北部アレッポ市内で幼稚園を立ち上げ、150人の子どもたちに「基礎教育」と「心のケア」を届けます。
どうか、寄付を通じてこの挑戦に参加してください。一緒に子どもたちの未来、そしてシリアの平和な未来をつくっていきましょう!
今回のプロジェクトの背景
2024年12月8日、私たちの活動地であるシリアで、50年以上続いたアサド父子の独裁政権が崩壊しました。シリアの人々は今、平和と復興に向けて動いています。ですが、長い戦争による荒廃と対立がある中での、その道のりは簡単ではありません。
シリアは戦争前の2010年まで就学率99.6%、大学まで無料の質の高い教育を誇っていたのですが、今では、3人に1人しか学校に行くことができません(OHCHR,2024年)。
また、約2万校の学校のうち、40%以上が閉鎖されたままで、多くの子どもが退学を余儀なくされたり、就学していない子どもの約半数は一度も学校に入学したことがないという現実もあります。(EU,2025年)(The Syrian Observer,2024年)。
戦争の生々しい銃弾の跡が残る学校の校舎(2025年4月)
シリアの教育の課題の一つが、高い退学率です。その背景には、戦争や地震によって校舎が破壊され、教室が不足しているため、1つの教室に70人もの生徒が詰め込まれることもあり、教師が一人ひとりに十分な指導を行うことができません。
また、多くの教師が無給で働いており、 副業の疲れから授業に集中できなかったり、生活のために別の仕事に転職せざるを得ず、教師不足が進み、教育の質の低下を招いています。
今回のプロジェクトで実施すること
そこで今回のプロジェクトでは、難民・避難民の帰還が進み、人口が集中しているアレッポ市内で、150人規模の幼稚園を運営します。
幼稚園は、子どもたちが小学校に入る前に「安心して遊び・学び、基礎学力や社会性を育む場」として大きな役割を果たします。戦争が続いたシリアでは、小学校の退学率が55%と非常に高い中、幼稚園を経験した子どもたちの退学率は1割以下に、大幅に低く抑えることができます。
皆様からのご支援で、「幼稚園の教職員 12名の人件費」「150人分の教科書・文房具・通園バッグ」「画用紙・絵の具などの教材費」「遠足などのアクティビティ費」「家賃・光熱費・冬の暖房費」をカバーします。
▶︎index---------------------------------------
・支援が届いていないからこそ、Piece of Syriaが届ける
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なぜ幼稚園への支援なのか?
厳しいシリアの教育環境の中で、幼稚園は大きな役割を果たしています。
半数の小学生が退学している中、私たちが今まで運営してきた幼稚園の卒園生の退学率は1割以下に留まるという実績があり、また成績が優秀だと地元の小学校からも評判になっているのです。
幼稚園で楽しく基礎教育を学ぶことで、小学校の授業についていくための土台を築くことができます
さらに、治安が悪化し、多くの子どもが家に閉じこもり、友達と遊ぶ機会を持てないことが、学校を離れる一因となっています。しかし、安心・安全な環境の幼稚園で友達と過ごすことで、集団生活に慣れ、学校生活への適応力が高まります。
加えて、不安を抱える子どもたちにとって、幼稚園は心のケアや社会性を育む場ともなり、小学校以降の継続的な学びを支える大きな役割を果たします。幼稚園で安心して学びの土台を築くことは、小学校での学びの定着率を高め、退学を防ぐ最も効果的な方法の一つです。
しかしながら、国際的な支援の多くは、医療や食料など緊急性が高いものに集中しがちで、さらに教育支援についても小学校以降が優先されています。
そうした「政府、国際組織、他の団体から支援を受けられていない分野」でありながら、幼児期の学びは、子どもの人格形成・学習意欲・心の安定に決定的な影響を与えます。特に長い戦争を経験した子どもたちにとって、「安全に遊び、学ぶ場」を持つことは、将来の社会復帰や学力の土台を支える意味でも欠かせません。
クラウドファンディング概要
第一目標金額:750万円
資金使途:150人が通う幼稚園の運営費
幼稚園の教職員の給与(12人分):250万円
教科書・筆記用具・通園バッグ(生徒 150人分):50万円
室内・室外アクティビティ費用:30万円
家賃・光熱費・灯油代:150万円
設備メンテナンス・リターン・管理費:125万円
Readyfor手数料・現地送金手数料:145万円
※本プロジェクトは、期日までに集まった支援総額に応じて、実行内容の規模を決定します。ご支援が1件でも集まった場合、現時点で幼稚園4ヶ月分(最低限のプロジェクト内容を記載)を行うことは可能です。
15年ぶりに訪れたシリア
2008-10年、私は青年海外協力隊として2010年までシリアで活動し、家族のような友人たちと共に2年間を過ごしました。
また、戦争前、シリアは世界観光客ランキング30位。観光はシリア経済の1割以上を支えていました。観光地として日本やUAE(ドバイ)よりも人気で、美味しい料理や、人々の温かなおもてなしで、シリアを訪れた旅人たちはみんな、シリアが大好きになっていました。
しかし、2011年から始まった戦争で状況は一変しました。

破壊されてしまったパルミラ遺跡のベル神殿のBefore(左)After(右)
私の活動先だった村も、ISという過激派によって占領され、学校の校庭が処刑場になりました。それを知り、「何かしなくては」と活動を始めましたが、治安悪化と政治的分断の中で、シリアに入ることはできませんでした。
ところが2024年末、アサド政権の崩壊を機に、難民として逃れていたシリアの人たちの帰還が進み、私も15年ぶりにシリアを訪れることができました。
戦禍を生き延びた友人たちと再会を果たし、村じゅうの人たちが僕のことを覚えてくれていて、「やっと帰ってきたな!」と喜んでくれました。当時小学生だった子がパパになり、お世話になった人たちに孫ができていたりと、言葉にならないほど、胸がいっぱいになる時間でした。
恩人のハーリッド医師は旧政権の拷問により亡くなりましたが、子どもたち(写真左から1人目と2人目)は、現在それぞれ医師・薬剤師として医療の道を歩んでいます。
電気が使えるのは1日数時間(それでも改善しています)、水道も設備が壊れたり、水そのものが不足しているなど、「普通の生活」を送ることさえも、非常に困難な状況です。
また、かつては見ることがなかった、路上でモノ売りをする子どもたちの姿も、よく目にしました。
崩落の危機がある建物に住むしか選択肢がない人たちも多くいました
ですが、全てが破壊されたわけではありません。そして何より、今回15年ぶりにシリアを訪れても、変わらぬ「おもてなし」も健在でした。
商店街やカフェには、たくさんのお客で活気にあふれています。街を歩いていると、「昨日、一緒のカフェにいたんだ」と青年に声をかけられ、パンをお裾分けしてくれたり、「これも食べてみな」とお金を取らずにおまけをしてくれたり、と、かつてと変わらない優しさに触れる場面もありました。
何より僕が希望を感じたのは「皆で、シリアを良くしていきたい」という人々の気持ちに触れる機会が多かったことです。

かつて激戦区だったアレッポのシンボル・アレッポ城
何より僕が希望を感じたのは「皆で、シリアを良くしていきたい」という人々の気持ちに触れる機会が多かったことです。
そして、皆様からのご寄付で運営してきたSAKURA幼稚園にも初めて訪れることが叶いました。
私の訪問を、子どもたちが歌やダンスで迎えてくれました。そして、先生たちが授業を楽しめるような工夫がいっぱいの教室での授業を見学させてもらい、いきいきと勉強に取り組んだり、体を動かしたりする子どもたちの姿を目に焼き付けました。
「学校に行けない子どもたちのために、先生になりたい。特に母国語を教えたい」
「戦争で怪我をした人たちのために、お医者さんになりたい」
「家が壊れた人たちのために家を作るために、建築家になりたい」
そんな子どもたちの夢を育む場を、ご支援者の皆さんと一緒に作れたことが、本当に誇らしい、という気持ちになりました。
改めまして、日頃より私たちの活動を支えてくださる皆様に感謝を伝えさせてください!
新たな一歩を踏み出したシリアを、皆さまと一緒に前へ
おかげさまで、Piece of Syriaが活動を始めて9年が経ち、5万人を超える子どもたちに教育の機会を届けることができました。その活動予算の8割は、皆様からのご寄付によって成り立っています。
私たちが活動で支えることができた生徒の中に、当時は小学生でしたが、今では大学生となって、ボランティアで子どもたちに勉強を教えている子も出てきました。皆様のご寄付によって一人の人生に希望が届けられ、そして、その「点」がやがて「線」となり、未来につながり始めていることを、私たちは実感しています。
シリアは新たな一歩を踏み出しました。しかしながら、平和で安定した社会を取り戻すまでには、まだ多くの課題が残されています。
その中で私たちが目指すのは、「シリアをまた行きたい国にする」こと。
そして「いつか平和なシリアに、皆様と一緒に訪れることができる」未来です。
どうか今回の挑戦の仲間になってください。 皆さんの力が、子どもたちの未来を創ります!


●プロジェクトに関するご留意事項
・掲載している写真はすべて掲載許可を確認済みです。
・本プロジェクトへのご支援は寄付金控除の対象にはなりませんので、予めご留意ください。
・海外在住でご支援いただく方で郵送でのリターンは不要の方は、リターンお届け先は都道府県欄は「その他」を選択いただき、市区町村欄は国名をご記入ください。
・支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。
・リターンにつきましては、プロジェクト達成後は、既にご支援いただいたコースから別のコースに変更することはできませんので、ご了承ください。
・支援時に回答いただく質問項目への回答は支援確定後、変更できません。
・本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関する条件の詳細については、こちらから「命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」の項目をご確認ください。
・ご支援に関するご質問は、こちらをご覧ください。
- プロジェクト実行責任者:
- 中野 貴行(NPO法人Piece of Syria)
- プロジェクト実施完了日:
- 2026年4月30日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
シリア・アレッポ市内のSAKURA幼稚園(定員150人) を運営し、子どもたちに安心して学び・遊ぶ場を提供します。本プロジェクトの資金は、現地パートナーNGOである【Education Without Borders】に外部委託し、「幼稚園施設の家賃・光熱費・冬期暖房費」「現地の教職員12名の人件費」「150人分の学用品(教科書・文房具・通園バッグ)」「室内活動教材(絵の具等)および遠足などの課外活動費」に充てます。
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プロフィール
NPO法人Piece of Syria代表理事。 シリアの田舎に住み、中東・欧州10カ国のシリア人たちを訪ねた唯一の日本人。「課題だけではなく魅力を伝える」ことを大切にしている。 2008〜10年、青年海外協力隊としてシリアで、母子保健プロジェクトに参加。 2015年以降、難民となったシリア人の話を聞くために中東・欧州を10か国を訪れる。 2016年、Piece of Syriaを立ち上げる。 最も支援が届きにくいシリア国内の国内避難民、トルコのシリア難民向けの教育支援、 日本国内では、講演・写真展で「シリアの今と昔」を伝えることを通した平和教育事業を行なう。 日本企業のUAE駐在員、シリア難民支援NGOのトルコ駐在員なども兼務。 2021年 NPO法人化。PanasonicやSocialShip、関西NGO助成を通じて組織基盤強化を行なう。
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リターン
10,000円+システム利用料

全力で応援【1万円】コース
⚫️お礼のメッセージと報告書(PDF)
⚫️オンライン報告会(2026年3月頃開催。1ヶ月前に詳細をお送りします。アーカイブあり)
⚫️支援者限定Facebookコミュニティにご招待
━━━━━━━━━
※2口以上のご支援も歓迎です!
- 申込数
- 77
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年5月
3,000円+システム利用料
<学生の方限定>全力で応援【3000円】コース
⚫️お礼のメッセージと報告書(PDF)
⚫️オンライン報告会(2026年3月頃開催。1ヶ月前に詳細をお送りします。アーカイブあり)
⚫️支援者限定Facebookコミュニティにご招待
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※学生の方限定になります
- 申込数
- 4
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年5月
10,000円+システム利用料

全力で応援【1万円】コース
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⚫️オンライン報告会(2026年3月頃開催。1ヶ月前に詳細をお送りします。アーカイブあり)
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※2口以上のご支援も歓迎です!
- 申込数
- 77
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- 発送完了予定月
- 2026年5月
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<学生の方限定>全力で応援【3000円】コース
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- 2026年5月
プロフィール
NPO法人Piece of Syria代表理事。 シリアの田舎に住み、中東・欧州10カ国のシリア人たちを訪ねた唯一の日本人。「課題だけではなく魅力を伝える」ことを大切にしている。 2008〜10年、青年海外協力隊としてシリアで、母子保健プロジェクトに参加。 2015年以降、難民となったシリア人の話を聞くために中東・欧州を10か国を訪れる。 2016年、Piece of Syriaを立ち上げる。 最も支援が届きにくいシリア国内の国内避難民、トルコのシリア難民向けの教育支援、 日本国内では、講演・写真展で「シリアの今と昔」を伝えることを通した平和教育事業を行なう。 日本企業のUAE駐在員、シリア難民支援NGOのトルコ駐在員なども兼務。 2021年 NPO法人化。PanasonicやSocialShip、関西NGO助成を通じて組織基盤強化を行なう。























