天皇御用達だった台湾珈琲

2020年
正式に私が台湾珈琲推進企画　日本窓口として活動を始めることになり、

まず大量の資料が送られてきました。　

その中には歴史関係のものもありました。

「大正四年大正天皇の御即位の御大典の際には、特に国産品とい云ふので、恒春産の珈琲の御下命があつた」

恒春は台湾最南にある地域で、ここで穫れたコーヒーを日本の国産コーヒーとして天皇の即位の儀式に献上されていました。

この書籍は台湾の国立図書館に所蔵されているものです。

台湾珈琲は日本の国産コーヒーだった、天皇御用達の品だった。　

コーヒー好きの日本人で誰がこの事実を知っているでしょうか。

この歴史を知った時、植民地化した日本の黒歴史として、正直心苦しい感情が沸きました。

でも台湾人は、負の歴史と片付けない、台湾珈琲が日本とこんなに深い関わりがあったんだということを、日本に知ってもらいたいと思っている。

近現代史を学校であまり深く習わない日本人の一人として、なかなか理解が及ばない部分もありました。

それでも、台湾珈琲を通じて、台湾との関わりを改めて見直してもらえるきっかけになり得る可能性は十分にあると思いました。