伝統工芸に宿る日本の思いやりの心を動画で多くの人に伝えたい
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支援総額

1,078,000

目標金額 1,000,000円

支援者
17人
募集終了日
2019年5月31日

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2019年05月10日 17:45

【過去取材先レポート②】藍染

▼日本の色「藍」と藍染

昔から藍染は広く民衆に親しまれてきました。

のれん、手ぬぐい、浴衣、風呂敷など、藍色の布製品は古くから日本の暮らしに密着してきました。

 

 

 

日本人にとって特別な色である藍。

 

日本の伝統色である藍色は東京オリンピックのエンブレムデザインにも用いられ、サッカー日本代表のユニホームに使われた「サムライブルー」もルーツは藍色です。

 

明治時代に日本を訪れた外国人は街中に見受けられる藍色に感嘆し「ジャパンブルー」と呼んだと言います。

 

しかし、一言にジャパンブルーと言っても藍染の色は実は48色あと言われ、それぞれ「亀覗き」「浅葱色(あさぎいろ)」「納戸色」「縹色(はなだいろ)」「濃藍」「紺色」「かちいろ」などといった名前がついています。

 

そんな藍染め体験や機織り体験を通じて、日本文化の入り口となることをコンセプトにしている「和なり屋」さん。

 

東京浅草にあるこのお店で日本の伝統工芸「藍染」を実際に体験した様子をお伝えします。

 

▼製作工程(体験レポート)

職人「藍染めの原料は、アイと名のつくさまざまな植物。日本ではタデ科の一年草タデ藍が代表的です。こういった植物から藍染を作っています。」

 

【染料液のつくりかた】

①刈り取った葉を1cmほどに刻み、茎と葉に分けます。

②乾燥と水打ちを幾度と繰り返すと葉の微生物が自然に発酵を始め、湯気が上がってきます。

③藍師と呼ばれる職人が、丁寧に休みなく世話をして、およそ100日後ようやく師走の時期に染料液が完成します。

 

【染め方】

①ゴムを用いて染めます。

②少しつまんで根本をゴムでしばります。

③縛った部分は染まらなくなって、残りが染まります。

 

職人「これは中にビー玉を入れたもの。こうすることで花火のような風合いがでる。これはゴムを二重に縛ったもの。そしてこれはラップを被せて染めたものです。このようにすると何も染まらない部分がこのようにできます。そしてこちらが濃淡をだしたバッグです。これはこのようにシワを寄せていき縛ります。」

 

田中「これ可愛い!いい感じ」

 

職人「可愛らしいですよね。当店でも人気の商品です。一人一人違った風合いが出るので面白いです。好きなようにくしゃくしゃにしてください。」

 

田中「個性が出ますね。」

 

職人「ひとつひとつ違った模様ができます。では、早速作っていきましょう」

 

田中「宜しくお願いします」

 

職人「藍染は何色あるか知っていますか。」

 

田中「48?」

 

職人「そうです。濃い色合いを出していきましょう。まず両手で持って手首まで沈めてください。そのあとによく揉んでください。」

 

田中「うわぁ。すごい!」

 

職人「紫色の泡が藍の花の色です。発酵が進むと出てくる色です。この花が咲かないと綺麗に染まらないです。独特な匂いがしますよね。この匂いは花粉症に有効と言われています。

この後空気に触れさせます。取り上げて手の上で軽く搾ってください。最初は緑色。空気に触れると深緑などの色に変わってきます。これを空気酸化と言います。しばらく空気に触れさせてください。

もう一度漬け込んでください。今回の染めるバッグは生地が厚いので、しっかり染めないといい色がでません。頑張りましょう!」

 

田中「この液はどうやって作っているのですか?」

 

職人「これはボイルや乾燥を繰り返して作ります。」

 

田中「すべて自然のものでできているんですよね?」

 

職人「はい、そうです。私たちは畑を持っているので、今はちょうど種を蒔く時期です。」

 

田中「この周辺に畑はあるんですか?」

 

職人「はい、東京駅の周辺にあります。今年は日本の大きな企業と協力して、藍染をしました。」

 

職人「上げてください。少し絞ったらまたしばらく空気に触れさせてください。かなり深い色になってきましたね。藍はとても生命力が強いのでどこでも育ちます。そして様々な効能があります。」

 

田中「できあがりました!」

 

職人「どうですか?」

 

田中「深みがあって綺麗です。可愛い。明日から使います!」

 

職人「ありがとうございます。藍染は、防臭、防虫、日焼け防止もしてくれますよ。」

 

田中「ありがとうございました。」

 

 

 

▼藍染と日本人の心

藍の魅力を一言でいうと、「生きている」という言葉で言い表されます。

 

染めてからの数年は赤味を帯び、落ち着くまで5年ほどかかります。

 

10年後には繊維の奥に入り込んで深みのある色が定着し、20年後にはいっそう冴えて鮮やかに美しくなります。

 

藍染は日本人の心を表す伝統工芸です。 

リターン

5,000


【10名限定】伝統工芸師さんからの直筆お手紙コース

【10名限定】伝統工芸師さんからの直筆お手紙コース

①寄木細工 ②小田原漆器 ③鎌倉彫 の伝統工芸師さんから、直筆のお手紙をお届けします。
伝統工芸師さんの温かな思いを身近に感じることができます。
(上記3名の工芸師さんから1名お選びいただけます)

申込数
3
在庫数
7
発送完了予定月
2019年8月

10,000


日本の伝統工芸品を守るための大応援コース

日本の伝統工芸品を守るための大応援コース

感謝の気持ちを込めた手紙と、伝統工芸品1品(小物)をお送りいたします。
(工芸品は①寄木細工 ②小田原漆器 ③鎌倉彫 のいずれかランダムでのお届けとなります。)

申込数
3
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年8月

5,000


【10名限定】伝統工芸師さんからの直筆お手紙コース

【10名限定】伝統工芸師さんからの直筆お手紙コース

①寄木細工 ②小田原漆器 ③鎌倉彫 の伝統工芸師さんから、直筆のお手紙をお届けします。
伝統工芸師さんの温かな思いを身近に感じることができます。
(上記3名の工芸師さんから1名お選びいただけます)

申込数
3
在庫数
7
発送完了予定月
2019年8月

10,000


日本の伝統工芸品を守るための大応援コース

日本の伝統工芸品を守るための大応援コース

感謝の気持ちを込めた手紙と、伝統工芸品1品(小物)をお送りいたします。
(工芸品は①寄木細工 ②小田原漆器 ③鎌倉彫 のいずれかランダムでのお届けとなります。)

申込数
3
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年8月
1 ~ 1/ 11

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