この力を次につなげていきます

こんにちは！NPO法人コモンビート理事長の安達です。
無事に第2期東北ミュージカルプログラムが終了いたしました！READYFOR?によるクラウドファンディングによるご支援いただいいたおかげで、100日間のプログラム運営、2日間の公演運営をしっかりと行うことができました。みなさまの支えに感謝申し上げます。

今回の東北ミュージカルプログラムの実施にあたっては、地元石巻・東北が「主導権を握って運営する」ということが私にとってのテーマでした。東日本大震災から3年という月日が経ち、「風化」という言葉がささやかれるなかで、被災地のことを忘れてはいけない、忘れさせてはいけないという思いを強く持ちました。そのためには地元から活動を起こしていくことが必要だと私自身は強く感じました。

第2期立ち上げの際に、実際に地元のスタッフたちと話をした際に、やはり地元からしっかり「発信」していきたい、交流人口を増やすためにも石巻・東北の魅力を伝えたいんだ！という声が多く聞かれました。そして、被災地にやってくる企画やプロジェクトを受けるのではなくて、自分たちの意志で自分たちらしく運営していていきたいという声ももらいました。

ですから、今回は「石巻・東北の魅力を伝える、注目を集める、自分たちで主体的に活動する」というところを意識しました。コモンビートは10年間活動してきているのでミュージカルプログラム運営においては多くのノウハウを持っています。それをそのまま使えばいろいろな部分が効率化しますが、東北ミュージカルプログラムにおいては、ひとつひとつの活動に対して地元スタッフの意思確認を何度も行いました。「ミュージカル本当にやりたいの？」「石巻での公演は絶対やりたいの？」「チケットは有料？無料？」・・・ひとつひとつ地元の声をまとめてもらい、答えを出していきました。東京の事務局が主導になるのではなく、あくまで地元の声で動かす。これが私自身の一番のこだわりです。

また、今回ご支援いただいたREADYFOR?のリターン商品においても、地元の利益になるような仕組みを考え、そしてこのクラウドファンディングへの協力をお願いすることによって、「今」の石巻・東北の様子に少しでも興味を持ち、注目をもってもらえるようにストーリーを組み立てました。

プログラムが無事に終了した今、この東北ミュージカルプログラムを実施したことにより、地元の新しい人と人のネットワークが生まれ始めています。そして、全国のコモンビートの仲間との絆も生まれ始めています。人と人がつながっていくこと、距離が離れていても顔がわかる人がその地にいれば、その土地も人も思いやることができます。

プログラム・公演は無事に終了しましたが、この後に今回つながった人たちがどのように活動していくのか、人生を歩んでいくのかが一番大切なことだと思います。

みなさんのご支援がこのような「未来へ向かって歩む力」に変わりました！
今回生み出された力をまた次のステップに変えて、みんなで進んでいきたいと思っています。

本当にありがとうございました！！

※写真は石巻公演終了後に第2期東北ミュージカルプロデューサーの木村直人と。二人とも満面の笑顔です！やりきりました！

NPO法人コモンビート
理事長　安達亮