猫の炎症性腸疾患（IBD）について❹

《第4回：猫の炎症性腸疾患：トラちゃんの症状の変遷3》

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さて前回は、トラちゃんが炎症性腸疾患を発症した前後の時期から、この病気の代表的な症状である「食欲低下」についての状況を書きましたが、その続きになります。

1月30日に初診。この日は原因を特定するための各種検査をしましたが、まずは対処療法として、下痢止め、吐き気止めと胃の薬が処方されました。

但し、服薬開始後も、どの症状も改善は見られず、むしろ少しづつ悪化していく傾向にありました。

実際の食事の状況としては、猫用牛乳をベースにした完全スープ食にして、一食あたりの量も多くなると嘔吐の可能性も高まる為、少量づつにして、消化の時間を開けて、1日の食事回数を多くして、夜中もトラちゃんが起きたタイミングで水分や食事を摂れるようにして補給に努めましたが、この頃はそれでも嘔吐や下痢によるロスには追いつかず、点滴に通っても、体重も体力も落ちて、先も心配される状況にありました。

※点滴による栄養補給も相談しましたが、かかりつけ医では、やらないこともないが、病を克服していく為には、自身が食べようとする気力のようなものを重視する姿勢からやらないことにし、スープ食で頑張ることに。

※検査の詳しい内容については、またあらためて詳しくまとめたいと思います。

2/6の再診の際は、私的にはトラちゃんの体力も大分落ちて限界に近づいてきているようでもあり、素人なりには『炎症性腸疾患』の可能性がまだ高いのかとの思いも強く、ステロイドで炎症を抑えて食欲を回復する方向の可能性を先生と相談したのですが、ステロイドを始めてしまうと確定診断ができなくなる可能性が高いとのことで、その判断はなくなりました。

確定診断を急ぎ、それまでの間は食事と水分補給をなんとか頑張りましようとのことで、この日は脱水の症状が少し見られたので点滴を受けて、9日に腸生検の内視鏡及び開腹検査の予約をして帰りました。

長くなりましたので今回はここまで。奇跡の話は次回となりました🙏