
支援総額
目標金額 2,200,000円
- 支援者
- 355人
- 募集終了日
- 2021年11月19日
よこはま動物園ズーラシア 村田園長からの応援メッセージ
ツシマヤマネコが絶滅したからといって自分の生活と全く関係ない、と思われる方は意外と多いかもしれません。たしかにそうです。ヤマネコがいなくなっても直ぐに給料が減るわけでないし、夕飯が食べられなくなるわけではないし、恋人が去ってゆく理由にもなりませんからね。でも、かれらが絶滅の危機にあるのは、かれらの生息環境が失われていることが原因であるとしたら、けっして私たちと関係ないことだと悠長なことを言っておられる状況ではないのですよ。

みなさんもご存知のとおり、現在、私たちは地球温暖化(気候変動)の影響を受けています。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、第6次評価報告書で気候変動が数年前に比べ更に拡大し加速し深刻化していると警告しています。20年以内に平均気温が1.5 ℃上昇するのが確実だと予測され、すでに皆さんが実感されているとおり日本でも台風の発生や夏季の気温などに異変が生じているのです。実は、その原因の多くが私たちの生活や経済活動によるもの!つまり、自分で自分の首を絞めている状況であると言っても過言ではありません。
気候変動は生物多様性とも深く関わっています。後者が保全されなければ気候変動の元になる温室効果ガスの排出を抑制することができません。その詳細については、最近出版された、IPBES(生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム)の報告書やダスグプタ・レビューの中でも述べられています。
そのひとつとして、温室効果ガスのひとつであるCO2を吸収してくれる重要な役割を、森林や熱帯雨林が担っている例が挙げられます。すなわち、ツシマヤマネコのような希少野生動物がくらす場所。人間活動により排出されるCO2の約30%を森林生態系が吸収していて、それを失えば2050年には海面が1m近く上昇するという事実を知った後でも、「自分の生活とは全く関係ないじゃん」と涼しい顔をしていられるでしょうか?
文明の発展が自然環境に与える影響については、100年以上も前から一般書などを通して警鐘が発せられてきました。たとえば、ヘンリー・ソローの『森の生活』(1854年)、アルド・レオポルドの『野性のうたが聞こえる』(1949年)、レイチェル・カーソンの『沈黙の春』(1962年)、そしてローマ・クラブによる『成長の限界』(1972年)などです。しかし、未だに私たちは自然資源を搾取し続けながら経済発展を追求しています。
このまま突き進めば、後戻りのできない「地球の限界(プラネタリー・バウンダリー)」を超えてしまい、経済自体が崩壊し人類は存続できなくなるでしょう。映画『猿の惑星』を思い浮かべてしまいます。いつになったら、人間はもっと賢くなるのだろうと暗澹たる気持ちになります。

失われた環境や生物を取り戻すことが如何に大変なことかを、トキやニホンコウノトリの再導入の試みが十分に証明しています。そして今また、環境省のツシマヤマネコ保護増殖事業が日本動物園水族館協会と協働で進められています。その一環として、よこはま動物園ズーラシアでは、腹腔鏡を用いた侵襲性の少ないツシマヤマネコの人工繁殖に国内で初めて成功しました。ここに至るまで如何に大変な時間と経費と労力を要していることか…。

本当は、このような人工的な繁殖技術を用いずに種を守ることが大切なのです。つまり、とらやま(ツシマヤマネコ)の生息環境保全が強く求められます。そのためには、私たちのライフスタイルや社会システムの変革を真剣に考えなくてはいけません。
魅力的な対馬の自然の中で、ツシマヤマネコがこれからも生き続けられるように、今回のクラウドファンディングを心から応援します。

よこはま動物園ズーラシア 園長 村田 浩一
2021年10月14日
リターン
3,000円

お気持ちコース:3千円
・お礼のメッセージ
- 申込数
- 197
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年12月
10,000円

全力応援コース:1万円
・お礼のメッセージ
・活動報告書(PDF)
・ツシマヤマネコを守る会ホームページにお名前掲載(希望制)
※活動報告書以外は、2021年12月までにご対応完了予定です。
プロジェクト完了が2022年11月末までを予定しているので、活動報告書のみ、追って2022年11月までにご対応させていただきます。
- 申込数
- 109
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年11月
3,000円

お気持ちコース:3千円
・お礼のメッセージ
- 申込数
- 197
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年12月
10,000円

全力応援コース:1万円
・お礼のメッセージ
・活動報告書(PDF)
・ツシマヤマネコを守る会ホームページにお名前掲載(希望制)
※活動報告書以外は、2021年12月までにご対応完了予定です。
プロジェクト完了が2022年11月末までを予定しているので、活動報告書のみ、追って2022年11月までにご対応させていただきます。
- 申込数
- 109
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年11月

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