【応援メッセージ②】椿玲子さん（森美術館キュレーター）

プロジェクト終了まで1ヶ月を切りました。

 

毎日途切れずご支援をいただいており、ありがたい限りです。

 

4月に入れば最終日まであとわずか……。新型コロナの影響で苦しい状況が続きますが、なんとか達成できるように、打ち合わせを重ねながら策を準備しているところです。SNSでのシェアなど、引き続きの応援を、どうかよろしくお願いいたします。

 

さて、今日も、今回のプロジェクトメンバーとゆかりのある方からのメッセージをお届けします！

 

お二人目は、森美術館キュレーターの、椿玲子さん。2018年の六本木アートナイトで、金氏徹平の《タワー》のご担当をされていました。

 

椿さんからの応援メッセージ、ご紹介いたします。

 

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金氏徹平の《タワー》には、まず映像作品として出会い、その次は、演劇作品であり、生きて動く彫刻、インスタレーション作品として出会いました。

 

映像作品《タワー》は森美術館にも収蔵されていますし、人間のように歌い踊る、彫刻としての《タワー》は、六本木アートナイト2018の目玉コンテンツとなっていました。

 

※六本木アートナイトHP：https://www.roppongiartnight.com/2018/programs/9509

 

撮影：椿玲子

 

日常生活で使う日用品が重ね合わされ、コラージュとして繋がり、ある種の構造体を形成することで、なんらかの社会システムを彷彿とさせる金氏作品。

 

その中でも、《タワー》は、垂直な構造について考えさせると同時に、そこに開いた様々な「穴」の意味についても考えさせます。

 

そしてそこから出てくる様々な「もの／者」たちと構造が一体となって、1つの、あるいは多数の生きているものとして立ち現れるのです。

 

悩みや持病を持ちつつも生きている、夢を失わずに生きている現代の大人と、小さな欠陥をあちこちに抱えながらも、多くの人々の社会生活の拠り所となっているタワー、様々な病理と希望を内包して、社会がなんとか成立している様子などが、この《タワー》では、重ね合わせて見えて来るのです。

 

こんなタワーがキッチン（厨房）になるって。。。

 

きっと、注文したものだけではなく、時折、不思議なものが出てきたりするんだろうなぁ、と予想しています。

 

アート作品とカフェが一体型になった面白いカフェ／アートになりそうですね！

 

形になったカフェを訪れることを、楽しみにしています！

 

椿玲子（つばき　れいこ）森美術館キュレーター

 

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