
支援総額
目標金額 8,000,000円
- 支援者
- 159人
- 募集終了日
- 2020年4月24日
[interview] 製本会社がアートに支援する理由:藤原製本(株)様
プロジェクトも、残すところあと3日(4月24日金曜 23:00まで)。
いよいよラストスパートというところで、先日、藤原製本株式会社様から50万円(「金氏徹平:本プロジェクトの限定作品」コース)の大きなご支援を頂戴しました。
京都で約70年にわたり製本・印刷業を営まれている会社が、なぜ現代アートのプロジェクトに、しかも作品コースをご支援くださったのか?
急遽、代表取締役・藤原智之様にお時間をいただき、普段の事業と美術との接点、そして京都アートシーンへの思いを伺いました。

中央が、藤原智之社長
■事業を通してアートと交わる。心意気に共鳴
ーー単刀直入に、なぜ今回ご支援を決めていただいたのでしょうか?
実は常々、製本という仕事で、アートを盛り上げるお手伝いができたらと考えていました。
というのも、弊社は長年、教科書、参考書、専門書などを主として手がけてきたのですが、近年、専門書の中でも展覧会図録や美術本、デザイン関連書などのご依頼が増えているんですね。
京都のアーティストやデザイナーの方々ともいろいろとお仕事させていただく中で、現代アートの世界を身近に感じるようになってきました。
そこでこのプロジェクトに出会い、前田珈琲さんが、業種は違えども、ご自身の事業を通してアートと交わって新しいものを作ろうとされている心意気に共鳴しまして、ぜひとも応援したいと思ったのです。

ーー製本業とアーティスト。具体的には、どのような接点があるのでしょうか?
通常、本づくりというのは、中身の制作は出版社、印刷は印刷会社、製本は製本会社……というように、分業体制が一般的です。著者は、出版社としかやりとりしません。
しかし、アーティストさんやデザイナーさんなど、著者のこだわりが強い場合、「本づくりの過程を深く知りたい」とおっしゃることが多いんですね。そして我々の工場にまで足を運ばれる。現場を見て、我々から直接ご説明をさせていただいて、納得される。
そのうちに、「ここで、製本だけでなく印刷もやってもらえないのか」「制作から関わってもらえるほうが安心する」という要望をいただくようになりました。そこで最近は、我々も事業の幅を広げ、制作から印刷、製本、加工までトータルで担わせていただく事例が増えているんです。
こだわりがある方ほど、一貫した「ものづくり」を希望されます。制作時の意図が、印刷の色味や風合いはもちろん、紙質から本の質感にまでつながっている。それは分業体制ではやりづらい。
そこで、我々のようなものづくりの現場で一から作りたい、とおっしゃっていただけるのはありがたいことです。

■アーティストと「一緒にモノを作る」充実感
ーーこだわりが強い方々の要望と向き合っていくのは、大変ではないですか?
難しさもありますが、僕としては新鮮で面白いんですよ。
従来の製本業は、どうしても出版社や印刷会社が間に入っていて、直接著者とやりとりできる機会はありませんでした。著者の思いは完璧には伝わってこないというか、常にフィルターを挟んでいるような感覚ですね。
しかし、一貫したものづくりであれば、著者の思いをダイレクトに反映できる。純粋に仕事がしやすいですし、楽しいですね。
これまで特に印象的だったのは、アーティストの加藤泉さんのドローイング作品集をご一緒させていただいたことです。
加藤さんのこだわりを伺うのはもちろんですが、逆にこちらの提案を聞いていただく部分もあって、単なる「請け負い」ではなく「一緒にモノをつくったなあ」という感覚が強くて。実際、次の作品集もぜひ一緒に、とおっしゃってくださっていて、こういう充実感が醍醐味です。

近年は、本にとどまらず、アーティストの関連グッズやノベルティの製作まで手がけることも。まさに一貫したものづくり。
ーーそういったご経験が、冒頭でおっしゃった「アートを盛り上げる手伝いができたら」というお気持ちにつながっているのですね。
アーティスト、文化に関わる方々の存在は、人が豊かに生きていく上で重要だと心から感じるようになりました。
それは、今の社会状況を見て、いっそう痛感していることです。
弊社も、新型コロナの影響は少なからず受けています。学校の授業が遅れて教科書の注文が減ったり、京都は学会が多い街ですが、それがなくなって製本のご依頼が減ったり……。
ただ、飲食店さんほどの大打撃ではないので、その点でも、今回前田珈琲さんを応援したいという気持ちもあります。
■「みんなが作らへんものをつくる」のが京都らしさ
ーー藤原社長ご自身は、京都のアートシーンをどのようにご覧になっていますか。
京都は、今でこそ「アートの力で」なんて謳っていますが、もともと寺社仏閣や世界遺産などの観光資源は多々あれど、現代アートを発信する場所は決して多くないんですね。
最近は「ARTISTS' FAIR KYOTO」などのイベントも盛り上がっていますが、スケールでいえばまだ世界に与するほどとは言い難いかもしれません。
ただ、京都って昔から、「まだ世界にないものをつくる」のが得意な街なんじゃないかな、とは思うんです。
企業にしても、任天堂とか京セラとか、村田製作所とか……唯一無二の技術や商品をもつユニークな会社がたくさんある。
アートの世界でも、そういうものが京都らしい取り組みではないかなと思っていて。
東京で誰かが成功したものを持ってこようという二番煎じではなくて、「みんなが作らへんものをつくろう」という意気込みこそが京都らしさ。その意味で、「tower(KITCHEN)」は、まさに京都らしいプロジェクトだなと感じています。
店内の壁に作品を飾るカフェは数あれど、「厨房自体が彫刻」って、日本中探しても無いんじゃないですか?(笑)実現してほしいなあと、心から思っています。
こういう面白い試みの積み重ねが、「アートといえば京都」という大きい波に繋がっていくのではないかな。

ーー最後に。今回ご支援いただいたのは、金氏徹平の作品をお送りするというコースです。作品が届いたらどんなところに飾られるか、イメージはありますか?
自宅にこっそり秘めるのではなくて、会社に飾るつもりです。あるいは、友人のギャラリーに置かせてもらうことも考えています。いずれにせよ、できるだけ多くの方に見てもらう機会をつくりたいですね。
今も会社には、京都の若手アーティストの作品を何点か飾っているんですよ。
アート作品って、一回きりでは「よくわからない」という印象で終わってしまっても、何度も日常的に触れていると、なんとなく感じてくることってあると思うので。
会社としても、業務だけでなく、普段からアートに親しめる環境や雰囲気を大事にしていきたいと思っています。
ーー無事達成して、作品をお届けできるように頑張ります。

社内のあちこちに飾られた作品。社員の有志で、研修として美術館に観賞ツアーに行くこともあるそう。
聞き手・編集 廣安ゆきみ(READYFOR)
リターン
12,000円

【人気】towerを携える:限定ステンレスミニボトル
■【限定】tower(KITCHEN) ステンレスミニボトル 1個
:金氏徹平によるドローイングをデザインします
[ 付属特典 ]
・サンクスメール
・tower (KITCHEN)参加証ステッカー(明倫店で珈琲2杯無料に)
・HPにお名前掲載(希望者のみ)
・towerブレンドの珈琲ドリップバッグ6個パック(特製紙箱入り)
※画像はイメージです。ステンレスミニボトルのデザインや色は変更になる可能性があります。
※各品目の内容については、概要ページ末尾の説明もご確認ください。
- 申込数
- 22
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年12月
1,000円
【学生限定】towerの一員になる:スタンダードコース
■サンクスメール
■tower(KITCHEN) 参加証ステッカー(明倫店で珈琲2杯無料に)
■HPにお名前掲載(希望者のみ)
※学生の方向けのコースです。
※各品目の内容については、概要ページ末尾の説明もご確認ください。
- 申込数
- 8
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年9月
12,000円

【人気】towerを携える:限定ステンレスミニボトル
■【限定】tower(KITCHEN) ステンレスミニボトル 1個
:金氏徹平によるドローイングをデザインします
[ 付属特典 ]
・サンクスメール
・tower (KITCHEN)参加証ステッカー(明倫店で珈琲2杯無料に)
・HPにお名前掲載(希望者のみ)
・towerブレンドの珈琲ドリップバッグ6個パック(特製紙箱入り)
※画像はイメージです。ステンレスミニボトルのデザインや色は変更になる可能性があります。
※各品目の内容については、概要ページ末尾の説明もご確認ください。
- 申込数
- 22
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年12月
1,000円
【学生限定】towerの一員になる:スタンダードコース
■サンクスメール
■tower(KITCHEN) 参加証ステッカー(明倫店で珈琲2杯無料に)
■HPにお名前掲載(希望者のみ)
※学生の方向けのコースです。
※各品目の内容については、概要ページ末尾の説明もご確認ください。
- 申込数
- 8
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年9月

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