色の見え方　万葉の昔のお話

いま、毎日新聞夕刊に掲載中の小説「恋ふらむ鳥は」（澤田瞳子 作）
大化改新の頃の物語で、額田王の色の見え方を描写している

〈東に連なる山々の黒ずんでいるのは紅葉が盛りをむかえたためだろう、木々が錦の如く美しく色づくという秋の光景。余人と異なる額田の眼には、ただの裏寂しい光景でしか無い。では春の山々なら美しいかと言えば、額田の眼には淡い色は全て似たような灰色やくすんだ黄色に見える。飛鳥の宮城では大臣から資人までが近隣の山野に遊び、花や若木を折って繚乱な季節を楽しむ風習がある。どれが若木やら花やら区別がつきにくい額田は、適当な小枝を折って、周囲から怪訝な顔をされる〉

色の見え方少数派は、皆、見え方が違うけれど、額田の見え方の描写に様々共通点が見えて興味深い

今から１５００年ほど前に生きた女性額田王
自然の色の見え方に違和感を持ちながら過ごしたのだろう。

もし、その時代にダブルビジョンTシャツが登場していたら・・・・

額田王は喜んで着てくれていた？？？？

そう言えば、元の仕事で
薔薇祭を大阪の有名ホテルで毎年担当させていただいた経験があるけど、花の演出家で額田王の子孫と言う女性と仕事したことがあることを思い出しました。