【 台湾・銀座・沖縄、そしてフランスへ──広がる工芸の輪 】

“未来の工芸展”のクラウドファンディングをご支援いただいている皆さまへ

 

いつもあたたかなご支援・ご声援をいただき、心より感謝申し上げます。

皆さまからの温かい応援を励みに、プロジェクトは着実に前へと進んでいます。

 

《 築地久弥 氏　以下コメント 》ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

この春から本日まで、私は多忙ながらも充実した日々を送ってまいりました。

4月23日〜30日には台湾にて乾漆の実技指導を行い、

5月3日〜23日には蔦屋銀座店にて日本工芸会東日本支部の保立剛氏（陶芸）との二人展を開催。

会期中には実際に店頭に立ち、漆芸作品を見たことがない若い世代や海外からのお客様にも、直接作品の魅力をお伝えすることができました。

この展示で4Dさんと初めて一緒に展覧会を開催させていただき、来年開催のフランス工芸展へとつながるきっかけとなりました。

 

また、5月25日〜30日には沖縄芸術大学にて、美術工芸学部の学生を対象に、乾漆と髹漆についての講義を行いました。

毎年伺っているこの機会は、次世代への技術継承の大切さを改めて感じる時間でもあります。

 

現在は、9月3日〜15日に日本橋三越本店で開催される「第72回日本伝統工芸展」出品作品の制作に取り組んでおります。

作品は7月10日に搬入予定で、現在は最終仕上げである上塗りの前段階「中塗り」に差しかかっています。

すでに10回以上の塗り重ねを行い、完璧な曲面を目指して細部にまでこだわり制作を進めています。

 

そして、7月14日〜17日には、震災後の現状を把握するため、輪島・金沢へ足を運ぶ予定です。

工芸会関係者や職人の方々と直接お会いし、今置かれている状況を伺うとともに、漆芸工具（真空研ぎ機）などの支援物資も搬入いたします。

 

工芸の魅力をより多くの方に届けられるよう、今後も真摯に取り組んでまいります。

引き続き、応援よろしくお願いいたします！

 

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また来週6月23日（月）には、本プロジェクトの一環として、来秋に開催を予定しているフランス工芸展に向けた打ち合わせを行います。

フランスの現地スタッフ・制作スタッフ、そして弊社スタッフがオンラインにて、展示内容や準備スケジュールについて具体的な議論を交わす予定です。

国境を越えた協働の第一歩として、非常に重要なミーティングとなります。

 

今後も作品制作や日本工芸会の事務的業務、オンラインでの会議など、多岐にわたる活動を並行して進めてまいります。

このプロジェクトを通して出会えた皆さまとのご縁に改めて感謝するとともに、引き続きご期待に応えられるよう、丁寧に歩みを進めてまいります。

これからも、どうぞよろしくお願いいたします。