コロナ禍で大変な看護師のバーンアウト軽減のためのプログラム作り

支援総額
目標金額 1,070,000円
- 支援者
- 3人
- 募集終了日
- 2022年12月7日

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- 10,255,000円
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- 2日
プロジェクト本文
自己紹介
私たちは人間環境大学看護学部で共同で研究プロジェクトを行っている教員のグループです。それぞれの研究分野は違いますが、ほぼ全員看護師です。
●人間環境大学看護学部について
人間環境大学看護学部(https://www.uhe.ac.jp/dept/nursing-obu/index.html)は、看護師資格取得や就職に向けた実践的な教育はもちろん、豊かな人間性と高い倫理観、および高い実践能力や研究能力を培った看護研究者・教育者を育成するため、2015年4月愛知県大府市に、学士課程から大学院博士後期課程までの全課程を有する、次世代に向けた「総合看護教育機関」として開設されました。
今回のコロナウイルス拡大に伴い、看護師の皆さんが長期間のストレスにさらされていることに対して、同じ看護師として少しでも力になりたいと考えています。
パンデミック初期のころには、看護師が自分の子どもを幼稚園や保育園に連れてこないように言われたり、自分の家族への感染を心配して自費でホテル生活を強いられたりなど、大変な思いをされた方々もいます。社会がコロナウイルスへの対応に慣れてきた最近であっても、いつ次のピークがやってくるか分からないという不安も抱えたままです。そして、ピークがやってきて入院患者数が増えるたびに、感染者への治療対応に追われ、日々の業務が困難になることもあります。
正司 孝太郎(人間環境大学看護学部)
2012年から10年以上、医療従事者のバーンアウトや2次的トラウマ、または心理的トラウマに対するコーピングなどの研究を行ってきました。看護師は医療関係者の中でも特にバーンアウトやストレスが高い職種だと言われています。特に、コロナウイルス感染が拡大してから、ストレス状態が長く続いている看護師の方たちも多くいる状態です。
この機会に、持続的に使えるサポートシステムを構築して、将来災害や同じようなウイルス感染が起こったときに備えていければと思っています。皆様のご協力をよろしくおねがいします。
一ノ尾 志保(人間環境大学看護学部)
看護師は、ひとの命を預かる仕事であり、常に臨機応変な対応や周囲への気配りが求められ、それによって受ける緊張はストレスの要因となります。
さらに、終わる兆しのない新型コロナウイルス感染症の流行は、ひっ迫した業務内容、感染のリスクに晒された不安や緊張、私生活での配慮など身体的・精神的な負担が大きくなっています。
そんな看護師をはじめとした医療従事者同士のサポートシステムの構築をのため、ご協力を、どうぞ、よろしくお願いいたします。
内山 昌美(人間環境大学看護学部)
新型コロナウイルスの流行により、医療機関は逼迫しました。患者のケアに携わる医療従事者は、膨大な業務をこなしています。そのような中で、身体的にも疲弊し、自分自身や家族へ感染させるのではないかという不安や、世間からの偏見や差別、いつになれば平常時の業務に戻れるのか、といった精神的ストレスを抱えています。
これは、新型コロナウイルス感染症だけではなく、災害発生時なども同様です。人々の命が脅かされる時、医療従事者は第一線で働かなければなりません。そんな医療従事者の心のサポートをしたい、と思いこのプロジェクトに参加しました。レジリエンスとは「困難や危機的状況を乗り越える心」です。
海外では医療従事者の心のサポートが進んでいますが、日本ではそのような取り組みは行われていません。本プロジェクトを通じて、医療従事者の心の支援をしていきませんか?どうぞよろしくお願いします。
榎本 明子(人間環境大学看護学部)
2019年に新型コロナウイルス感染症が日本で最初に確認されてから、医療現場では特に多くの制限や緊張を強いられる状態が続いています。直接、新型コロナウイルス感染症患者さんの治療を支えている医療従事者は、自分自身だけでなく、家族や大切な仲間に感染を拡げないよう、細心の注意を払って仕事をしています。行動制限が緩和されてもなお、自主的に行動を控え、勤務にあたっている方々も多くいます。
そのような医療従事者のみなさんのために、何かできることがないか。私たちのプロジェクトは同じ看護職だからこその視点でサポートできることを考えています。
医療従事者が、お互いにサポートしあい、心身ともに健康でいられるシステムの構築が必要です。多くの方のお力添えを頂ければ幸いです。
筧 侑子(人間環境大学看護学部)
新型コロナウイルス感染症の流行により、私たちの生活は一変しました。その中でも最前線で活動する医療従事者は、緊張感や責任感など様々なプレッシャーを抱えながら過ごしています。
感染拡大当初に比べると、幾分状況は落ち着いてきたかのように見えますが、医療機関ではまだまだ厳しい状況が続いています。
医療従事者の心のサポートシステム構築に向けて、ご協力の程どうぞよろしくお願いいたします。
加藤 崇洋(人間環境大学看護学部)
新人看護師に対する職場支援関する研究などを行っています。臨床で看護師として働いていた時に、看護の楽しさ・やりがいを感じながらも大変さ・辛さも感じることがありました。
新型コロナウイルスの感染拡大により、看護師はより一層、緊張感のある第一線で働いています。
看護師のメンタルヘルス向上のためのサポートができればと考えておりますので、皆様のご協力をよろしくおねがいいたします。
為永 善憲(人間環境大学看護学部)
看護師は、観察力や状況判断力が必要とされるだけでなく、対象者との関係を通して悲しみや怒りといった感情を体験するなど、精神的に負荷の大きい仕事です。また、バーンアウトの傾向が高いことが言われています。
新型コロナウイルス感染症の流行により、身体的・精神的な負担は、より一層強まっています。
今回のプロジェクトでは、そのような看護師の精神的負担を、持続的にサポートできるシステム構築を目指しています。ぜひ、ご協力をお願い申し上げます。
永井 翔(人間環境大学看護学部)
新型コロナウイルスのパンデミックが皮切りとなり、世界は感染症とのつき合い方を再考せざるを得なくなりました。我々の人付き合いは大きく変容しており、今ではコロナ禍前のような対人的な距離感では生きていけなくなりました。このような危機的状況の中、逼迫する医療現場で戦う我々医療者はお互いにサポートし合う機能を失いつつあります。
困難な状況に抗い環境に順応していく力として、個人の中にある「レジリエンス」が注目されています。レジリエンスでは「〜にもかかわらず生き抜いてきた強さ」に着目します。多くの医療者は、世界的なパンデミックという危機敵状況にもかかわらず、医療者として困難な状況を生き抜いてきました。しかし、悲しいことに離脱を余儀なくされた仲間も少なくありません。これはここのレジリエンスの違いに由来すると考えられます。このような悲劇を少しでも減らし、社会を支える医療を盤石なものとするためにも医療者のレジリエンスを育むことは急務であると思います。
そのためには、援助する側・される側というパラダイムを越える必要があります。個人の環境に抗う力を、自らの主導のもと育まなければ真の意味でのレジリエンスとは言えないからです。そこで、我々は新たなプロジェクトを始動させました。どうぞ、新しい時代を生き抜く医療者たちにエールを送っていただけないでしょうか。
山田 尚美(人間環境大学看護学)
新型コロナウイルス流行禍において、医療従事者の方々は、自分や大切な人への感染に対する不安やプレッシャー、業務の多忙さなどにより、大きなストレスを抱えながら日々働いて下さっていることと思います。
私たちは、このような医療従事者の方々のメンタルヘルス向上のために、少しでも役に立ちたいと思っています。新型コロナウイルスが終息しても、またいつ新たな感染症がパンデミックするかも分かりません。地震などの大災害が発生するかもしれません。
本プロジェクトを行うことで、医療者のメンタルヘルスをサポートするシステムを構築し、今後、多くの医療者の方々が、大変な状況下においても精神的にも健康に働けるようにしていきたいです。是非ご協力をお願いいたします。
プロジェクトを立ち上げたきっかけ
2019年から始まった新型コロナウィルス感染症によって、医療従事者が慢性ストレスにさらされ心理的問題を抱えていることが世界的に問題になっています。
日本でもコロナ禍 の慢性ストレスのため、67%の医療関係者が心理的問題を訴えているとされています (Tahara, Mashizume, & Takahashi. 2021. Coping mechanisms: Exploring strategies utilized by japanese healthcare workers to reduce stress and improve mental health during the COVID-19 pandemic. Environmental Research and Public Healthより)。
このような深刻な事態に陥った原因の一つには、医療関係者への心理的サポートの仕組みが機能していないことが考えられます。
アメリカでも看護師を始めとした医療関係者のストレスが問題になっていて、急に休職したり退職したりしてしまう看護師が多くいるそうです。
日本では、アメリカほどの感染者数ではありませんが、看護師の皆さんへのストレスは相当なものだと思います。そのアメリカでは、本プロジェクトの基になったような、医療関係者をサポートするためのプログラムがコロナウイルス感染拡大初期にはもう既に作られています。
日本でもこのようなシステムを作り、このコロナ禍を乗り切るため、そして将来の災害などのときのために、今のうちに看護師の皆さんを心理的な面からサポートする準備をすることが、将来の安心へと繋がります。
日本の医療システムと最も頻繁に患者のケアを行う看護師は、新型コロナウィルス感染症などの非常事態が起こったときは、その非常事態を乗り越えるための社会的基盤となる人たちです。そのため、看護師を始めとする医療関係者への持続可能なサポートシステムを作ることが急務と考えています。
私たちも同じ看護師として少しでも現状改善に尽力しますので、お力をお貸しください。
プロジェクトの内容
このプロジェクトでは、持続可能な看護師間のピアサポートネットワークの構築を目指します。
人間環境大学のプロジェクトメンバーが、看護師の皆さんがピアサポーターとなれるようにトレーニングをするための教材(動画、ワークブック)を作成し、実際に看護師の皆さんにその動画やワークブックを使ってトレーニングを受けていただく予定です。
集まった支援金は、その際の撮影・動画編集器具購入、プロジェクト助手(看護学部生)、病院などへの交通費、トレーニングを受けていただいた看護師の皆様への謝礼、完成したワークブックの郵送料などに使用させていただきます。
コロラド大学の心理学者であるビナイト氏が、新型コロナウィルス感染症の拡大初期に、Greater Resilience Information Toolkit (GRIT)という、講義ビデオとワークブックからなるプログラムを作成しました。
このGRITというプログラムは、医療関係者などのピアサポーターを育成することを目的として作られています。ピアサポートというのは、同じ境遇にある人たちが心理的にサポートしあうことで、ストレス軽減する目的でよく使われるものです。
現在GRITは、21もの国で使われていて、COVID-19によってストレスを感じている、医療関係者をはじめ、ビジネス、学校、コミュニティーなど様々な場面で役立っています (https://grit.uccs.edu)。
このプロジェクトでは、このGRITの日本版を作成し、それを使用して看護師にピアサポーターとして、ストレス軽減やピアサポートの方法などを学んでいただきます。
そして、それぞれの職場でピアサポーターとして活動してもらい、同じ職場の看護師仲間のストレス軽減につなげることが目的です。
GRITでは、看護師の皆さんにストレス反応、コーピング、ストレスを抱えている人との関わり方、コミュニケーションの方法、職場でのサポートネットワーク構築の方法などを学ぶためのトレーニングをしていただきます。
このトレーニングが修了すると、それぞれの職場でGRITサポーターとしてサポートのネットワークを広げるために活躍していただきます。
トレーニングを提供する対象の方たちは、現役の看護師さんたちです。人間環境大学看護学部の学生たちがお世話になっている実習先の病院で勤務されている看護師さんたちや、人間環境大学で行われる指導者講習会に参加された看護師さんたちに直接お願いする予定です。
クラウドファンディングで様々な地域の皆様からご支援をいただき、それを使わせていただくことで、よりパンデミックや災害に強い地域社会の構築につなげていく予定です。今回は、そのレジリエントなコミュニティづくりの第一歩としたいと考えています。
|トレーニングを受けていただく看護師の方の決定方法について
・トレーニング提供の対象:人間環境大学に関わりのある現役の看護師さん
・トレーニング提供対象の決定方法:ご希望をいただければ、トレーニングを提供いたします。
・トレーニング提供対象を合理的に選定できる理由:既に現役の看護師さんたちとのコネクションがあります。
プロジェクトの展望・ビジョン
看護師のみなさんの現在のバーンアウトを軽減し、また将来起こるかもしれないパンデミックや自然災害などのときのために看護師のみなさんの間でサポートネットワークを作っておくことが目的です。
また、GRITサポーターとしてトレーニングを受けると、ストレス反応、ストレスへのコーピング、ストレスで参っている人とのコミュニケーションの取り方や接し方などを学ぶことができます。
そのためトレーニングを受けるだけでも、自分自身がストレスを抱えている状態にあるかどうか、ストレスを軽減させるためのコーピング方法など、看護師として健康的に働く上で大切なことを身につけることができます。
長期的には、複数のGRITサポーターが同じ医療現場にいることで、GRITサポーター同士でも助け合えるようなサポートネットワーク作りをしていくことが目的です。
看護師や他の医療関係者の皆様のメンタルヘルス向上と、強いコミュニティづくりのためのご支援を、どうかよろしくお願いいたします。
- プロジェクト実行責任者:
- 正司 孝太郎 (人間環境大学)
- プロジェクト実施完了日:
- 2023年6月30日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
人間環境大学看護学部のプロジェクトメンバーが、看護師の皆さんがピアサポーターとなれるようにトレーニングするための教材(動画、ワークブック)を作成します。そして、その教材を使って、看護師の皆さんにピアサポーターになるためのトレーニングを受けていただきます。 集まったお金は、動画撮影用カメラ・動画編集周辺機器(50万円)、プロジェクト助手(看護学部生)賃金(15万円)、病院や会議などへの交通費(10万円)、トレーニングに参加してくれた看護師の皆さんへの謝礼(5万円)、郵送料(5万円)、クラウドファンディング手数料に使用させていただきます。
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プロフィール
2012年から10年以上、トラウマ体験をした人のメンタルヘルスや、トラウマ体験をした人たちをケアする医療従事者のメンタルヘルスについて研究してきました。
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リターン
3,000円+システム利用料
3000円:感謝のメール
感謝のメールをお送りします。
- 申込数
- 2
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年1月
10,000円+システム利用料
10000円:感謝のメール & 活動報告
感謝のメールをお送りします。
さらに、定期的な活動報告をメールでお送りします。
- 申込数
- 1
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年1月
3,000円+システム利用料
3000円:感謝のメール
感謝のメールをお送りします。
- 申込数
- 2
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年1月
10,000円+システム利用料
10000円:感謝のメール & 活動報告
感謝のメールをお送りします。
さらに、定期的な活動報告をメールでお送りします。
- 申込数
- 1
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年1月
プロフィール
2012年から10年以上、トラウマ体験をした人のメンタルヘルスや、トラウマ体験をした人たちをケアする医療従事者のメンタルヘルスについて研究してきました。









