語りで伝承されるモン族の民話を絵本で未来に残したい
目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった支援金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。支援募集は12月31日(水)午後11:00までです。

支援総額

390,000

目標金額 1,000,000円

39%
支援者
50人
残り
41日

応援コメント
MamiT
MamiT8時間前淳子さんの貴重な活動を心から応援します。絵本楽しみにしています!また山の上の体育祭にご一緒に😉淳子さんの貴重な活動を心から応援します。絵本楽しみにしています!また山の上の体育祭にご一緒に😉
目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった支援金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。支援募集は12月31日(水)午後11:00までです。

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プロジェクト本文

 

▼プロフィール
はじめまして。「わくわくトゥンテン舎」代表の相馬淳子です。
2025年5月、アジアの民話や自然から生まれた物語を未来に届けたいという思いから、小さな出版社「わくわくトゥンテン舎」を立ち上げました。「トゥンテン」はラオス語で「わくわく」。
私は2016年から3年間ラオスで暮らし、織物や文化を学びながら、元中学校教員の経験を生かし学校や図書館で子どもたちと実験・創作活動を行ってきました。自然と人が寄り添うラオスの暮らしに触れ、心の奥が揺さぶられました。 その時に出会ったのが、モン族の民話を記録し子ども図書館活動をラオスで続けている安井清子さんです。
 安井さんは1980年代後半、難民キャンプで絵本の読み聞かせをする中、モン族の若者たちが「自分たちにも語り継がれてきた物語がある」と気づくきっかけをつくり、彼等と共に刺繍で物語を描く「刺繍絵本づくり」や図書館活動を行なっていました。一針一針に込められた祈りのような刺繍絵本を手に取ったとき、ずしりという本の重みと刺繍の丁寧な糸目を見て、私は息をのみました。 途切れることなく受け継がれてきた人から人へ伝わってきた民話が刺繍で収められている本。そこには、人が生きる力の根のようなものがありました。 安井さんが長年記録してきた、文字を持たないモン族の民話を未来に手渡したい――その想いが私の中で深まっていきました。 

(夜、民話の語りを聞いているところ:写真提供 安井清子氏)


安井さんと語り合う度にその想いは強くなり、2025年、出版社「わくわくトゥンテン舎」を設立しました。日本での出版第一弾は、安井さんがラオスで自家出版していた『森から生まれたモンの民話』です。を改訂デザイン(装丁・DTP: ダンデザイン)や出版許可を取得し2025年5月に発行しました。
2025年5月に出版した「森から生まれたモンの民話」
(2025年5月発行『森から生まれたモンの民話』安井清子著 刺繍:モンの人々)


私が信じる“わくわく”とは、 心がふっと響き合い、世界がひとつに感じられるような瞬間のこと。 それは、人と自然が共に生きる喜びでもあります。 この本づくりは、私ひとりではできません。 語り手、絵を描く人、読み継ぐ人、応援してくださる皆さん―― ひとつひとつの想いが重なって、ひとつの物語が生まれていきます。 本を通して伝えたいのは、 自然への感謝、命への敬意、そして「人間も自然の一部である」ということ。 民話には、いのちを結ぶ小さな灯りのような知恵が宿っています。 どうかこの灯りを、次の世代へと手渡していきたい。そんな願いを込めて、わくわくトゥンテン舎の本をつくっています。
 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ
このプロジェクトは、二つの大切な出会いから生まれました。
一つ目は、前述の安井清子さん。
難民キャンプで始まった刺繍絵本づくりは100冊を超え、民話の中にある暮らし・祈り・知恵が丁寧に縫い込まれています。 安井さんは民話を録音し、日本語訳をつくり、日本やラオスで出版してきました。民話を残すことは「命の記録」であり、モン族の知恵と精神を未来へつなぐ営みです。 私は安井さんの民話への情熱に触れる中で、「民話が持つ力」をもっと多くの人に届けたいと願うようになりました。 2024年11月、安井さんと「未来に残す出版社を作ろう」と語り合ったことが、この取り組みの原点です。

 

 二つ目の出会いは、画家・宮下昌也さんの作品「フトマニ絵図」。

スタッフとして関わった、横浜市金沢区にあるアサバアートスクエアでの展覧会で、その絵の前に立つ人々が、言葉を交わさなくても深く心を通わせている光景に出会いました。特に、遠く南米から来た家族が絵の前で静かに祈り、長い時間を過ごす姿は胸に響くものでした。 ──言葉がなくても、心は伝わる。 それは刺繍絵本と同じ“いのちの響き”でした。
 この期間中、「モン族の民話絵本は宮下さんに描いていただきたい」という想いが強くなっていきました。安井さんにも相談後に、思い切って、宮下さんに「モン族の民話を絵本として未来へ残したい」と想いを伝えたところ、 「ラオスの森を見ることができたら、今ならできる」と静かに応えてくださいました。 こうして私たちは3ヶ月後にはラオスの森へ向かい、語りと絵をつなぐ旅が始まりました。 民族も国境も言葉も超えて、すべての命が共感し合う“わくわく”の輪を、一冊の絵本という形にしたい。それがこのプロジェクトの願いです。

フトマニ絵図 宮下昌也さんの作品
<「フトマニ絵図」宮下昌也作品・所蔵:安和・潮音ギャラリー>

<相馬淳子 JUNKO SOMA>
元中学校理科教員。家族の海外赴任に伴い暮らしたアフリカ・アジアの国々で織物に出会う。2016年ー2019年ラオスに移住し染織文化を学びながら実践授業が少ない子どもたちに実験創作活動を実践した。そこで、出会った安井清子氏と図書館活動や地域の手しごとを広める「わくわくトゥンテンマーケット」を開催して、安井氏の図書館活動の応援を始める。アジアの民話やアートを未来に残したいと考え、出版社「わくわくトゥンテン舎」を2025年に設立。 現在は、日本でラオスの伝統織物紹介活動PaTuと共に活動を続ける。

<安井清子氏 KIYOKO YASUI>

1962 年東京生まれ。国際基督教大学卒。 1985年よりタイの難民キャンプにて、SVAのスタ ッフとして、子ども図書館活動に携わる。その後ラ オスにて、子ども図書館活動、山の民・モン族の民話記録などに携わる。2004年に「ラオス山の子ども 文庫基金」を設立、ラオス東北部の山の村、ゲオバ トゥ村に長期滞在して、村の人たちとともに図書館 を作る。現在も、活動継続中である。著書に、「空の民の子どもたち」(社会評論社)、「ラオスすて きな笑顔」(NTT 出版)、「森とともだち 川と友 だち」(草土文化)、「わたしのスカート」 (福音館書店) などがある

<宮下昌也氏 MASAYA MIYASHITA>
 20歳より展覧会で作品発表を始め、1988年東京藝大デザイン科卒。在学中よりアジアを旅し、1990年に房総半島鴨川市の山中に移住。 国内外での展覧会、ライブペインティングの他、絵本、壁画、ワークショップ、テキスタイルデザイン等、幅広く活動。2008年、自らが暮らす里山において人と自然をアートでつなぐ里山整備活動「アートガーデン・コヅカ」がスタート。2010年よりコヅカ・アートフェスティバルを主宰。 

▼プロジェクトの内容

 「口承で人から人に伝わってきた、自然に敬意を持つモン族の民話を未来に残したい」
その想いから、今回はモン族の民話の中から『森の主とのちえ比べ』を絵本として制作しています。 この物語は、人間と森の動物たち(トラ、イノシシ、クマなど)が知恵を競い合いながら共に生きる姿を描いています。 自然への畏れと敬意、そして共に生きようとするモン族の知恵が息づく物語です。 絵を描くのは、人と自然のつながりをテーマに描き続けてきた宮下昌也さん。

 2025年3月、宮下さんと共にラオスの森を歩き、木々のざわめきや鳥の声、森の風の中に物語の息づかいを感じ取りました。 その体験をもとに、物語の世界が丁寧に描かれ紡がれています。

 

この絵本を“みんなでつくる一冊”にしたいと願い、クラウドファンディングに挑戦しています。 ご支援は絵本の制作費・印刷費として大切に使わせていただきます。 森の声、動物たちの息づかい、人の知恵―― そのすべてが重なった物語を、未来の子どもたちへ手渡したいのです。 

ラオスの森の中で2025年3月

(2025 年3月ラオスの森を取材中)

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

日本での出版、そしてラオス語版へ 
 私たちの計画は、初めに、日本でこの絵本を出版し、自然と共に生きるモン族の知恵や祈り、民話の世界を広く伝えたいと考えています。遠く離れたラオスのモン族の物語は、決して遠い国のお話ではないのです。世界中どこに住んでいても、人間は自然の一部であることを忘れてはいけない。この物語では、その大切なことを思い出させてくれます。
  その後、ラオス語版の出版を目指しています。 自分たちの民話を“本”として手にする瞬間―― それは国境や時代を越え、命をつなぐ大切な出来事になるでしょう。 宮下昌也さんの力強くやさしい絵から物語を感じる瞬間を見てみたいです。さらに、難民として世界へ移住したモン族の人々、その二世三世の世代にも、この絵本を届けたいと願っています。 ページをめくるたびに、彼らが自分たちのルーツを思い出し、心の奥にあたたかな“わくわく”が灯ることを願っています。 「民話は、いのちを結ぶ灯り。自然への感謝、命への敬意、人間も自然の一部であるということを民話の世界が導いてくれます。 この本づくりは、語り手、残そうと録音し文字に残す活動をした人、描き手、読み継ぐ人、そして応援してくださる皆さん―― 多くの人の想いが重なって生まれるものです。 ぜひ、この旅の仲間に加わっていただけたら嬉しいです。 未来につなぐ一冊を、共に届けていきたいと願っています。 彼らがページをめくるとき、民話の世界に描かれた森の暮らしや祈りの心に触れ、自分たちのルーツを思い出すきっかけになってほしい。 そこに生まれる“わくわく”は、ただの楽しさではなく、遠く離れた土地にいても「自分の中に生きているもの」への深い共感と喜びです。 「森の主とのちえ比べ」は、自然と人が共に生きる知恵の物語。 この絵本が、日本とラオス、そして世界のどこかで生きるモン族の人々をつなぎ、静かに心を震わせる“わくわく”の灯となることを願っています。

 

⚠︎画家の宮下昌也様、著者の安井清子様からプロジェクトを行うこと、名称・画像掲載を行うことの許諾を取得しております。
 

モン族の新年に絵本を読む少女たち(安井清子さん撮影)
<ハレの日に民族衣装を着て本を読むモン族の少女たち:安井清子さん撮影提供>

 

 

 

 

 

 

 

 

プロジェクト実行責任者:
相馬淳子(わくわくトゥンテン舎)
プロジェクト実施完了日:
2026年9月30日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

プロジェクト実施完了日までに、画家による絵本の絵の仕上げ、デザイン会社と絵本の装丁の相談決定、印刷業者への発注。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
必要金額と目標金額の差額は個人支出で補います。

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リターン

1,000+システム利用料


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感謝のメール

感謝とこれからの抱負とスケジュールなどのメールをお送りさせていただきます。

申込数
11
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年9月

3,000+システム利用料


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モン族の民話絵ハガキ1枚と感謝のメール

・感謝のメール
・モン族の民話絵ハガキ1枚

申込数
3
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年9月

5,000+システム利用料


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完成した絵本と感謝のメール

・感謝のメール
・モン族の民話絵ハガキ1枚
・完成した絵本1冊
・報告書をお送りいたします。

申込数
26
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年9月

10,000+システム利用料


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完成した絵本1冊とモン族の刺繍ジュエリーポーチとモン族の民話絵ハガキ

・感謝のメール
・モン族の民話ハガキ1枚
・完成した絵本1冊
・モン族の刺繍ジュエリーポーチ
・報告書
をお送りいたします。

申込数
18
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年9月

30,000+システム利用料


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完成した絵本1冊とモン族刺繍のダブルチャックポーチとモン族の民話絵葉書

・感謝のメール
・モン族の民話絵葉書ハガキ1枚
・完成した絵本1冊
・モン族のダブルチャックポーチ
・報告書
をお送りいたします。

申込数
2
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年9月

50,000+システム利用料


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絵本1冊とモン族の刺繍作品のダブルチャックポーチとペンケースと絵葉書

・感謝のメール
・モン族の民話絵ハガキ1枚
・完成した絵本1冊
・モン族刺繍のダブルチャックポーチ
・モン族刺繍のペンケース
・報告書
をお送りいたします。

申込数
0
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年9月

100,000+システム利用料


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絵本1冊と『森から生まれたモンの民話』1冊とモン族の刺繍作品のポーチ2つとモン族の民話絵葉書

・感謝のメール
・モン族の民話絵ハガキ1枚
・完成した絵本1冊
・モン族の刺繍作品ポーチ2つ
・『森から生まれたモンの民話』(わくわくトゥンテン舎版)1冊
・報告書
をお送りいたします。

申込数
0
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年9月

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