インドネシアから日本への期待

インドネシアの方とゴミの話をしていると、よく聞かれ、よく困る質問があります。

 

「日本人はなぜゴミを分別できるの？」

もはや、私にとってはそれが当たり前過ぎてよくわかりませんでした。
気づいたら、物心ついたときにはもうゴミの分別をしていたように思います。

 

 

「ゴミの分別はどんなものがあるの？食品トレイもリサイクルするの？」

と2年前に聞かれたとき、しばらく悩みました。

冷静になって考えれば私は食品トレイも洗ってリサイクルしています。しかし、質問されたときはすぐに返すことができませんでした。

 

なぜなら、普段何も考えずにトレイを洗って乾かして回収場所へ持ってく、という動作をしているからです。

 

日本で自分が当たり前にやっている諸々の動作が、インドネシアでは「なぜ？」「どうやるの？」と疑問に思う、もしくは興味深い動作だったりすることに気づきました。

はじめの質問
「日本人はなぜゴミを分別できるのか？」

に戻ると、私自身がなぜできるのかは明確にはわかりません。

 

ただ、日本も昔はゴミが散乱して汚かった時代がありました。ここから分別が当たり前の今の文化に変わったのは個人的にはいくつかの大きなポイントがあったと考えています。

 

①1950年代に水俣病や四日市ぜんそくなどの公害が発生してしまったこと

 

②1964年に東京オリンピックが開催されたこと

 

③1990年代にダイオキシン問題が大きく報道されたこと

 

真偽は定かではありませんが、この3つの事柄が日本人の価値観を変えて政府も含めた行動変容に繋がったと私は考えています。

日本は、失敗から学ぶのが得意な国だと思います。過去の過ちの原因を追求し、改善していきます。
なぜゴミの分別が必要か、分別しないとどんな未来が待っているのか、ぜひ、日本の皆さんから伝えて頂きたいです。

 

皆様の支援の金額もそうですが、支援してくれた人数だけ、インドネシアに伝わるものがあると思います。
Waste4Changeは、公害を経験してきた日本なら、インドネシアの未来を救うために150人は支援してくれるだろう、と期待しています。
なんとかして期待に応えたいと思います。ぜひお力添えよろしくお願い致します。