ウィーログ ユーザーストーリー（村田康剛さん）

 

先天性の多発関節拘縮症という、各関節の可動域に制限がある病気や側弯症があり、子どもの頃から車いすを使って生活をしています。自宅では足漕ぎの手動車いすを、屋外では足で操作可能な長時間乗っていても休息姿勢が取れる電動車いすを利用しています。

 

車いすユーザーだけでなく、健常者をターゲットにしWheeLog!を通して、健常者・障害者問わず、その街のバリアフリーについて体験し、議論できることはとても魅力的であり、安心して暮らしていくために参加しています。

 

 

20年前と比べて、（都市部を中心に）公共交通機関や公共施設・大型商業施設のバリアフリー化が進み、暮らしやすい世の中になりました。それでも、エレベーターの大きさが小さいがゆえになかなか乗ることができなかったり、階段しかなく諦めなければいけないこともしばしばあります。

 

また、現在一人暮らしをしていますが、車いす可の物件が非常に少ないです。そのため、物件を探すのに多くの時間を割かなければならず、引越しをするのも大変です。

 

とはいえ、多少のバリアであれば、根気強く通い続けることが大切だと思います。最初は、何に困っているのか、どう対応してほしいのかなど、伝えることは大変ですが、少しずつ互いの理解が進み、心のバリアはなくなると思います。

 

このアクションは誰でも起こすことが可能であり、その積み重ねが、大きな社会の変化になると私は信じています。

 

今後、教育とテクノロジーによって、誰もが生きやすい社会になればと願っています。

 

小学校から障害当事者との交流や、バリアフル体験を通して、普段から身近なところで障害や車いすと接することにより、障害や車いすをより身近に感じ、障害者が特別な存在から当たり前の存在へ変わると思います。

 

さまざまなテクノロジーを活用することで、今まで以上に自己決定が尊重され、より人間らしく自立した生活を送ることが可能となります。そしてその先に、誰もが安心して自分らしく生きれる社会が待っていると思います。