苦しいことを笑って話す

　とんでもなく辛く、とんんでもなく悲しいことが通り過ぎた時

いやその最中でも、降りかかった苦労を笑って話す時があります。

 

　ある仲間は現在逆境の中におり戦いの真只中にいる。

それなのに、地震の苦労を笑って語る。

 

　そんな時、あなたならどう思いますか？

「笑っているんだから大丈夫だろう」「強い人だなぁ」

そう思う人もいるかも知れません。

 

　私は声を掛けます「笑って話してるけど、頑張ってるよね。辛いよね」

すると次の瞬間、嗚咽が聴こえてきます。泣き崩れる時もあります。

 

　人には苦境の時自ずと「笑って脳をごまかす」という精神作業を行います。

しかし心の底では苦しさに転げまわっているかもしれない。

本当はその気持ちを分かって欲しい。

 

　でも人の心は不思議。

 

「笑うしかないよね～」と本当に笑って話してしまう。

 

ここに至るまでに、この方はどれだけ葛藤し、感情を抑圧してきたのか。

 

そう思うと、いくら笑い声を交えてお話しをされても

「笑ってるけど辛いよね」という言葉が出てきてしまうのです。

心が痛くて痛くてしかたがないのです。

 

先日の傾聴で感じたことでした。