手紙でつながること

こんにちは！

クリスマスまで44日。

今、紅葉がピークのようで色あざやかです。

渡り鳥たちは、海から昇ってくる魚を楽しみに川にやってきます。

 

当プロジェクト最大の特徴は「被災地のご家庭・こどもたちと直接、手紙でつながっている」点です。

2012年に、福島県、岩手県の七夕祭りや地域イベントで「サンタへ手紙を書こう」というブースを設けて、つながっていきました。

 

 

（なんで手紙で？）

2011年のクリスマスは福島県いわき市の仮設住宅2000戸ほどのお宅にお伺いしました。

その時、こどもたちに「夢は何?」と聞くと、大人たちの顔色を伺いながら口ごもっていました。

こどもながらにその状況を理解し（自分にできることはわがままを言わないこと）と考えていたのかもしれません。

 

（こんな小さい子どもたちが、好きなこと、夢をがまんしているなんて・・・）

 

どうしたらこどもたちは、遠慮せずに夢をいえるようになるんだろう。

どうしたらこどもたちは、好きなことに向かっていけるようになるんだろう。

 

（七夕の短冊に書く願い事は、きっとほんとうのキモチなんじゃないだろうか）

 

そうして、夏と秋に季節外れのサンタやトナカイが「サンタへの手紙」を書いてもらいにいって、今現在105家庭196人のこどもたちとつながることができました。

 

そして、そこに書かれた願いは素直でまっすぐな想いが綴られていました。

 

ほんとうはもっと多くのこどもたちに、サンタに手紙を書いてもらいたい。

また被災地の夏祭り・秋祭りにいけた時は、今度は風船だけじゃなくスカイランタンも提案してみたいと思います。

 

こどもたちがほんとうの願いを書いて、その願いが叶っていくたくさんのエピソードがありました。

 

こうしてひとつひとつ願いが叶っていくたびに、こどもたちは「サンタへの手紙」から卒業していきます。

 

（次は、わたしががんばる番だ）

とでもいわんばかりに、自分の夢や好きなことに突き進んでいくのです。

その勢いたるや、、、目を見張るものがあります。

3年前、2012年の陸前高田うごく七夕祭。
『かしゅになれますように』
この願いごとを書いた女の子。
なんと夢を叶えていました！
みちのくレコードから星ひかりとしてデビュー！
さらになんと！みちしるべを贈るXmasで歌を歌ってくれることになりました！
サンタの夢は、こうやってみんなが夢に挑んでいくこと。
叶おうが叶うまいが、挑むことが大切だから。

 

でもこうして、サンタへの手紙を書いても、夢や好きなことをいまだに書けないこどもたちがたくさんいます。

 

いつか（すなおに夢にむかっていいんだ）と思えた時

その夢のヒントを得られたとき

彼らもまた「サンタへの手紙」を卒業していくでしょう。

 

それまでサンタは聴きつづけていくつもりです。

「好きなことはなに？」「夢はなに？」「がんばりたいことはなに？」

 

勇気を出して、書いてくれた彼らのひとつひとつの想い。

ぜひみなサンタのチカラで、夢をつかむ「みちしるべ」を届けさせてください。