【クラウドファンディング24日目】犬猫の感染症の現状

ハナ動物病院太田先生のご支援者の方々本当にありがとうございます。お陰様で、50%達成間近となっております。深く感謝申し上げます。

 

本研究について興味を持っていただきまして、本当にありがたく存じます。

先日も太田先生と、クラウドファンディングによって、なによりも、「犬や猫の感染症の現状と将来の危機」について、認知が広がればいいですね、という話をしました。

 

感染症に対して、薬が効かないということが、2000年前後くらいから、世界的に、ヒトだけでなく動物全体で問題になり始めました。

原因は、薬が効かない機構を持った「薬剤耐性菌」と呼ばれる菌の流行です。

 

そして、ヒトより、動物の方が、医療資源・知見が不足していることなどが影響し、薬剤耐性菌の流行が激しく、「感染症が治らない」という状況が多発しています。

太田先生や、村山先生（犬と猫の皮膚科）の実際の診療現場でも、特に膿皮症という皮膚感染症で、治癒できない場面に遭遇し、日々悩まされているとおっしゃっています。

 

また、薬剤耐性菌の流行は、この20年で驚異的なスピードで進行しており、ヒトにおいては2050年には耐性菌による感染症が、世界最大死因となると言われています(O'Neill, J. Tackling Drug-Resistant Infections Globally: Final Report and Recommendations. 2016)。現状でも厳しい、犬や猫ではもっと早くこのような事態がおとずれる可能性が高いです。

このように、感染症を取り巻く現状は危機的であることをご認知いただければと存じます。

 

そして、そのような現状を防ぐために、様々な薬剤耐性菌に対する研究が行われていて、その1つとして、「ファージ」というものを使用する本研究があります。なんとか、この研究を行うことで、犬や猫が、感染症による皮膚や耳のかゆみや痛みが治らなくなる未来を防ぎたいです！

どうかよろしくお願い申し上げます。