淀 太我(三重大学生物資源学部海洋生物資源学科 准教授)

魚類増殖学研究室で,淡水魚を中心とした魚類の資源を増やすための教育・研究を行っています。自然界で魚を増やすには,彼らがどんな環境に住んでいて,どのような生態を持ち,どのように暮らしているのか,なぜ減っているのかを知り,減少要因を取り除き,彼らが暮らしていける環境に戻す必要があります。また,淡水魚は生息地間を行き来することが難しいため,同種であっても地域ごとに特徴が少しずつ異なります。そのため淡水魚の保全は地域ごとに行う必要があります。その地域からいなくなったら,もう取り戻すことは出来ません。彼らが安定して暮らせる環境が戻るまで,絶滅しないように飼育することも一つの大事な保全方法の一つです。

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