応援メッセージ(19)認定NPO法人カタリバ　山本晃史さん

「尼崎にスケボーパークをつくる！」と聞いたとき、心がとんでもなく舞い上がったことを今でも覚えています。

私は若者支援／ユースワークを仕事にしていますが、その原点はフィンランドにあります。なかでも、「フィンランドで見つけた学びのデザイン」という本にある「社会を変える力を育てるーシチズンシップ教育ーヘルシンキ市若者支援活動」に出てくるエピソードに強く影響を受けました。

そこで語られていることこそが、若者の力で実現した「フィンランドで最高のスケートパーク」です。スケートパークをつくりたいと思った若者たちが、周りの大人たちのサポートを受けながら市や住民の許可を取りつけ、さらにEUの助成金を獲得して、最高のスケートボードパークをつくりあげたのです。このプロセスの中で、彼らは自分たちの可能性に気づき、社会に対して影響力を与える方法を身につけました。若者たちが想いをカタチにすることを当たり前にできるようにしたい、こんな関わりをできる大人たちを日本に増やしたいと強く思いました。

そんなストーリーがいま、尼崎で生まれているのです。最高のスケートボードパークが実現して、彼らの背中を見た若者たちが、「社会は変えることができるんだ」と思えるような未来をつくれるように、このプロジェクトを心から応援しています。


認定NPO法人カタリバ　山本晃史