みなさまのご支援で支えられているシェルター雨宿りの必要性

こんにちは。にんしんSOS新宿のスタッフです。

もう２月も終わり、3月を迎えました。今年に入り２か月が経過すると思うととても時間の流れが早いかったなぁと感じていました。

みなさまはいかがお過ごしでしょうか。

今日は、『シェルター雨宿り』についてお話しようと思います。

シェルター雨宿りは、一時保護や相談に繋がった女性がふとした時に立ち寄り気軽に相談スタッフと交流する場にもなっています。

『シェルター雨宿り』の名前の由来を理事長に伺いました。

女の子たちにとって、土砂降りの雨のように辛い時に心身ともにびしょ濡れになる。一時の土砂降りの雨や嵐から避難して、元気を取り戻せられる場所になるように・・・

実はスタッフである私も今回初めて理由を伺い知りました。

シェルター雨宿りは、生活の立て直しや自立に向けて、行政の支援につながるまでの一時的な場所となっています。

利用にあたり費用はかかりません。２世帯まで受け入れ可能となり、それぞれ個室を用意しています。入所している間は、一緒にご飯を作ったり行政へ相談に行く際には同行し今後の生活について一緒に考えます。

一度利用したことのある女性が来所し、一緒に食事を作ったり、他愛もない会話をして和やかに時が過ぎることもあれば、深刻な相談を受けることもあります。

先日もシェルター雨宿りに、幼少期から殴る蹴る等、思いつく限りの方法の暴力を親の気が済むまで振るわれ続け、顔を見れば、「死ね！」「なんで生まれて来たんだ！産まなきゃよかった」「お前なんかいらない」等言われ続けて来た若年女性を保護しています。今だに、親の罵声が幻聴となって頭の中に鳴り響き、耐えられなくて何度も自殺未遂を繰り返してきている女性が来ています。

ある自治体の福祉事務所に生活保護の申請に行くと、「マイナンバーカードか保険証等の身分証が無いと生保の申請はできない」と言われ、その自治体に再度行っても本人が辛い思いをするだけなので、別の自治体の福祉事務所に生活保護の相談及び申請に行きました。

彼女は、これから、医療にかかり健康を取り戻して働き、生活の立て直しをしたいと、今、踏ん張っています。引き続き寄り添いながら、自立に向けて伴走していく予定です。

シェルター雨宿りの運営ができているからこそ、生活保護や安心できる家を確保するまでの間、女性達は野宿をすることなく過ごすことができているのです。これからも安定したシェルター運営をできるよう、ご寄付を何卒よろしくお願いします。