張り込み

TNRでは罠を仕掛けてから「待つ」のが仕事です

罠の傍を離れることはできません

その隙に誰かが罠ごと持っていくことを怖れての事です

罠を悪用されても困るし　罠の中に猫が入ってたら虐待の危険があるからです

 

普通は近くに停めた車内で待ちます

自分は本格的に行くときは罠４つを搭載した純白のメルセデス（スズキの軽　貨物　ミッション）で行くのですが、ガソリン代も高いし、路駐になるし、目立ちたくないので　普段は小さい罠１つを搭載したロードグライドスペシャル（ママチャリ　前後にデカい籠をカスタマイズ）で行きます

 

張り込みは大抵、３０分～１時間が限度です

前に手術・リリースした猫とかが来て餌をねだって騒ぐし（遠くに、茶碗を出して対応）近隣住民からのクレームも怖いので　あまり粘りません

職務質問は過去に１回だけ、受けました

 

私のＴＮＲ場所は

クリニック兼自宅の周囲

エサやりさんが確実に居るところ２箇所

エサやりさんが居ない所

恐らくエサやりさんが居ると推察する所

夜間に少しエサを出してくれる場所の６か所です

 

エサやりさんにフードの差し入れしたり、次のターゲットの下見、エサやり・・・と毎日、出ることになります

 

雨天中止なので　正直、雨が降ると猫は心配ですが、ホッとする事もあります

 

ボランティアさんの中には毎朝３時から出る方もいて張り込みも３～４時間、粘るそうです

刑事の張り込みか？！というレベルです

 

しかしアウトレイジの町ですから、怖い所もあります

私が行ってる１つは実家近くなのですが、怖いエリアなのです

母も「あそこはヤクの売人やジャンキーがうろついてて、しょっちゅうパトカーが来てるから、危ない！」というのですが、そんなトコに住んでる母の方がヤベェんじゃないか？と思うのですが

この場所は藁人形が木に打ちこまれて警察が来たこともあります

丑の刻参りです

 

ウクライナ侵攻が許せん！とプーチン大統領の藁人形に儀式をした人が逮捕されてましたが、警察が動くものなのです

 

なので、夜間に捕獲に行くのはやはり、怖いです

犯罪者も怖いけど、呪詛の儀式をやるほど人を憎む・そこまで追い詰められた精神状態になる人間が怖いのです

丑の刻参りはやってる所を人に見られると無効・呪詛返しがあるといいます

 

猫を捕獲に行って儀式を見る・ヤクの取引現場に居合わせると、コンクリを抱いて関門海峡に沈むことになるかもしれませんから